雨宮智彦のブログ 2 宇宙・人間・古代・日記 

浜松市の1市民として、宇宙・古代・哲学から人間までを調べ考えるブログです。2020年10月より第Ⅱ期を始めました。

本と映像の森104 岡本太郎さん『美の呪力』新潮文庫、新潮社、平成16年(2004年)発行  

2010年11月30日 06時21分53秒 | 本と映像の森
本と映像の森104 岡本太郎さん『美の呪力』新潮文庫、新潮社、平成16年(2004年)発行  

 N子さんから借りたのに、どこかに逃亡してしまい、ずっと返せなかった本です。
 やっと、戻って来ました。

 絵や美術は大好きですが、絵や美術を文章で論じて、それがすごいインパクトです。
 
 絵画と文章。
 写真と文章。
 音楽と文章。

 こういう関係って、どうなっているか、謎ですね。

 岡本太郎さんは、名作コミック「20世紀少年」の、あの万博の「太陽の塔」を作った画家です。

 そして、この本で語られる、石や血や火や夜が、すごいです。

 そういうエネルギーが、そこで閉鎖するのか、解放されるのか。
 こういう「呪い」は、そこで閉じられると歪んで、ナチスのような閉鎖空間になるけど、
 解放されて、開かれると、時空を越えて、どこまでも伝わっていく波になるのでしょうね。

 マンガ「20世紀少年」は、そういう閉じられた世界の、哀しい物語だと思います。