雨宮日記 8月14日(火) 楽器博物館へ古墳出土の古代琴を見に行って、アイリッシュハープに遭遇
楽器博物館で、浜松市北区都田町の「郷ヶ平(ごがひら)古墳群3号墳」から、静岡県内では初の「馬型埴輪の完全復元」と「琴を弾く人物はにわ」が出土したものが展示されています。
詳しくは遠州の古代コーナーで書きますが、特別展「埋もれた楽器たち ~古代への音浪漫~」は9月1日までですので、浜松や周辺の古代史ファン・マニア・マッドには必見です。
暑い、暑いと言いながら。ウサギの豆子といっしょに横になってぐたーっと寝そべって、テレビを見ている則子さんを誘って、午後3時頃家を出ました。さすがに暑いです。
遠鉄電車の終点、新浜松駅で降りて、東へ、楽器博物館まで歩きました。暑くて、アブラゼミもジージー鳴いているので、途中で自動販売機で、120円の冷たいお茶を買いました。
せみさんも、樹液という水だけで、青春と性春の最後の1週間を生きているわけですから。セミは熱中症にはなりませんから。
初めて楽器博物館に入ったのですが、感心したことがいくつか。
① 古い貴重な楽器が多いので「手を触れないでください」というのがほとんどですが、その楽器の音をヘッドフォンで聴ける装置がいっぱいあって、実際に楽器を演奏できる部屋もありました。
② 係員のお姉さんに聴いたら「写真撮影は自由です」というのはうれしいです。
③ 初めて入ったのですが、夏休みということもあるのか、一日に何回も、短時間の無料コンサート(払うのは博物館の入場料の1人300円だけ)がありました。ぼくたち2人が聴いたのは、アイリッシュハープの男性ソリストによる演奏です。
「アイリッシュ」とは、イギリスの西側にある島国「アイルランド」のことで、長いIが、イギリスの真横の植民地として、搾取と重圧の対象となってきました。
演奏者の寺本さんは、若い男性で、アイリッシュハープの古式の鉄の弦と、現代版の弦、と二つの楽器を演奏してくれました。
弱い音なので、じっと聞き入らないと聞こえない音でした。なんだか、切ない音でした。