雨宮智彦のブログ 2 宇宙・人間・古代・日記 

浜松市の1市民として、宇宙・古代・哲学から人間までを調べ考えるブログです。2020年10月より第Ⅱ期を始めました。

浜岡原発ニュース 8月27日 川勝平太静岡県知事が浜岡原発住民投票に「賛成」と

2012年08月28日 06時01分26秒 | 浜岡原発ニュース

浜岡原発ニュース 8月27日(月) 川勝平太静岡県知事が浜岡原発住民投票に「賛成」と

 実はぼくも則子さんも、浜岡原発住民投票条例を求める署名運動を「受任者」になってしてきましたが、ここには書いてきませんでした。それは、まず静岡県知事が反対意見を出し、静岡県議会で否決されるであろという、ほぼ誰もが認める見通しがあったからです。

 署名は、自分たち夫婦としては力を入れて、家族・親族や友人・知り合いから数十人を集めました。

 きのう、なんとニュースで川勝さんが住民投票に「賛成」という嬉しい話を聞きました。

 27日の定例記者会見で、川勝知事は「できる限り尊重したい。条例が制定されて住民投票がなされる選択肢を優先させて議論を進めたい」と述べました。

 直接請求に必要な法定数である有権者数の50分の1は6万1541人です。有効署名は16万5127人でした。

 もしかして「住民投票」が実現するかもしれませんね。そうなるといいですね。

 政府や県知事への署名運動や、官邸前行動や、各自治体での行動、裁判など、いろんな、多種多様な行動が必用だと思います。住民投票はその一つで、それだけで浜岡原発がなくなるわけではないですが、みんなに考えて発言する機会を与える意味で、住民投票の実現を、ぼくも心から希望します。

 


原発と放射能の本 12 黒田和夫さん著『17億年前の原子炉』ブルーバックス、講談社

2012年08月28日 05時43分14秒 | 原発を考える1

原発と放射能の本 12 黒田和夫さん著『17億年前の原子炉 ー核宇宙化学の最前線ー 』ブルーバックス、講談社、1988年(昭和63年)2月20日第1刷、新書版、204ページ、定家580円

 本を片付けていたら、やっと探していたこの本が出てきました。

 戦後、アメリカに渡って核宇宙化学を追究し続けた著者の「謎解き」本です。推理小説のように、いや推理小説以上におもしろいです。ただし、化学式や元素のデータを自分で考えてみる人には、です。

 「超新星カリフォルニウム254」仮説、「プルトニウム244」の謎、ゼノンの謎、「17億年前の天然原子炉」の謎…などなど。

 とくに黒田さんは、むかし地球に天然原子炉が存在した可能性を理論的に証明した論文を書き、その後に、アフリカのガボン共和国のオクロ鉱山のウランが、17億年前に天然原子炉だったことが実証されました。

 いまはウランの中の、核分裂しやすいウラン235は0.7%ですが、ウラン235は半減期が短いので、むかしはもっと多量にありました。20億年前にはいまの10倍近くの6%ですから、原子炉級の濃縮ウランです。

 それが、生命により酸素が発生したことで酸化ウランになり、水で堆積して、一定の量が地層に蓄積したことで「天然の原子炉」となる条件ができたのです。

 つまり、シカゴでフェルミさんが創った黒鉛原子炉は「地球最初の原子炉」ではなかったのです。