雨宮智彦のブログ 2 宇宙・人間・古代・日記 

浜松市の1市民として、宇宙・古代・哲学から人間までを調べ考えるブログです。2020年10月より第Ⅱ期を始めました。

雨宮日記 12月8日(日) 今日は日曜日でも無職には関係ないですね

2013年12月08日 19時13分49秒 | 雨宮日誌

雨宮日記 12月8日(日) 今日は日曜日でも無職には関係ないですね

 仕事をしていたときは、日曜日だけが休みでしたので、「ああ、日曜日だ」とホッとしたのですが、あれから半年、曜日に関係ない生活です。

 愛妻(しつこいですね、ぼくも)の則子さんも、介護施設の仕事を秋から始めて、これも、曜日のない仕事生活です。1週間7日のうち2日休みがあるのですが、これが不定期で、土日も正月も関係ありません。

 今日は、則子さんは昨日夕方4時から今朝の9時までの「夜勤」でした。

 ぼくが今日午前中の、午前10時からの「福島調査報告会」の講師で出かけたので、行き違いになりました。

 12時30分ごろに家に帰ってくると、もう寝ていました。午後4時頃まで寝ていて、起きて、夕食を作ってくれました。ありがとうございます。

  ☆

 夜勤明けの翌日は休みなので、明日の「浜岡原発裁判第10回口頭弁論」は、2人でいっしょに行けます。うれしいな!

 そうですね。裁判の勝敗より、2人でいっしょに行けるかどうか、その方がだいじですね!それがぼくの人生の目的ですから。

 3世紀のチャイナで、諸葛孔明さんが劉備さんの参謀として奉仕したように、ボクは前線司令官・則子さんの参謀として則子さんを助けるのが「人生」ですから。

 則子さんに「解任」されるまでは、則子さんの参謀・秘書なのです。

 

 


本と映像の森 260 白松繁『そのとき空母はいなかった』文藝春秋

2013年12月08日 18時06分40秒 | 本と映像の森

本と映像の森 260 白松繁さん著『そのとき空母はいなかった ー 検証パールハーバー ー 』文藝春秋、2013年5月15日初版第1刷、399ページ、定価本体1905円+消費税

 今日は2013年12月8日、日米戦争開戦の日です。

 1941年(つまり72年前)のこの日、日本海軍は、アメリカ太平洋艦隊の根拠地であるハワイ・真珠湾を「奇襲攻撃」し、停泊していた戦艦8隻のうち、4隻を撃沈、3隻を大破、1隻を中破しました。

 「壊滅的な打撃」と書いた本もありますが、実は、日本海軍の航空機攻撃で明らかになったように、今後の戦闘に重要な「空母」は、アメリカ海軍の空母8隻のうち太平洋にいた空母3隻は、3隻ともハワイを出港中で、日本軍は「米空母3隻」を「打ち漏らした」ことになります。

 実は空母だけではなく、この本で初めてボクも知ったことですが、残っていた戦艦8隻は、第1次大戦中か1次大戦後数年で建造された艦歴20~30年の旧式戦艦でした。

 アメリカの最新鋭重巡洋艦は8隻は、空母と同じように、外洋にいたのです。

 つまり、アメリカ海軍にとっての虎の子たちは、ちょうど真珠湾奇襲の瞬間に真珠湾にいなかったのです。

 これは何故か、著者は「日本海軍が真珠湾を奇襲できた理由」「アメリカ海軍が空母をその時、真珠湾から出港させていた理由」を事実と証拠を探し、論理的に組み立てていきます。

 第1部 そのとき、空母はいなかった

 第2部 検証・日本海軍無線封止・米海軍無線傍受

 第3部 日本外交及び海軍暗号被解読の検証

 第4部 FDRの勝利戦略と代償

 終章 ワシントンは知っていた

 著者の白松さんの言葉「真珠湾攻撃を敢行した日本が、填められた/騙されたなどの被害者観をベースにしたルーズベルト陰謀論に固執していては、真珠湾の歴史を真に学んだことにならない。真珠湾に至る経過とそこで起きた事実を正面から捉え、彼の強さと我の弱さをしっかりと見据えてこそ、アメリカの戦争戦略の真骨頂が見えてくる」。そのとおりだと思います。

 そして、帯に書かれたロバート・B・スティネットさんの言葉「事実の徹底検証でルーズベルトの陰謀論を越えた本書は、日米の真珠湾論争に終止符を打つものである」これも、その通りと思います。

 ・スティネットさんはルーズベルトが日本に巧妙に攻撃させたという衝撃的な本『真珠湾攻撃 ルーズベルト欺瞞の日々』(日本語訳、文藝春秋)を書いた元米海軍軍人です。

 アメリカによる日本暗号解読の問題、ハワイでの日本人観測者(スパイ)の問題、アメリカ軍の偵察飛行、レーダーの問題、アメリカ政府・アメリカ軍内での当時の命令・指示の問題、

 あまりにも、おもしろいので、いつか詳しい経過と事実は紹介したいと思います。

 なお、太平洋戦争を最初に開始したのは日本海軍ではなく、時間的に、イギリス領マレー半島のコタバルに敵前上陸した日本陸軍です。

   ☆

 2013年12月6日、「不特定秘密保護法案」が参議院本会議で賛成多数で可決、成立しました。これは戦後、「平和と戦争が均衡していた」戦後日本が、決定的に右傾化し「戦争」へ傾いていく瞬間だと思います。

 けっして「戦後平和日本」などと甘い幻想は抱いてはいませんが。

 平和勢力(ボクも平和勢力です)の人たちも、きちんと「戦争になったらどうなるか」、具体的なシミュレーションをしてリアルに発言して欲しいです。

 それで「本と映像の森」でも平和と戦争の本を取り上げていきます。元々「ピース浜松」で取り上げる予定でしたので、ここでは書いてきませんでしたが、これからは、ここで戦争と平和の問題も扱っていきます。