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新・眠らない医者の人生探求劇場・・・夢果たすまで

血液専門医・総合内科専門医の17年目医師が、日常生活や医療制度、趣味などに関して記載します。現在、コメント承認制です。

ブロガーも問われる責任と人権感覚:人の批判は慎むべきだが、権力への批判は表現の自由

2008-06-09 22:35:48 | Weblog

さて、続いていきます。

いろいろネットサーフィンをしておりましたが、やはり一番は昨日の秋葉原関係のようですね。

どのような理由であれ、人を傷つけるのは良くない。ましてや人を殺してしまってはいけない。しかも、理由が・・・身勝手なものだけに、亡くなった方々や御家族、そして犯人の家族は非常に苦しい思いをするのだろう。

だから、今はこの話題はこれだけにして、亡くなられた方の冥福を祈るだけにとどめたいと思います。

 

さて、他には後期高齢者医療制度が原因かは不明ですが、二回連続で自民党が負けたと言う事(http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080609-00000056-jij-pol)や、「硫化水素自殺の男を重過失傷害容疑で書類送検 全国初(http://sankei.jp.msn.com/affairs/crime/080605/crm0806051811030-n1.htm)」という記事があった。

 

ただ、今日はこの記事をブロガーゆえに取り上げてみようと思います。

 

個人的には「人を傷つけてはいけない」と思いますが、ここに書いてあるようにどのような表現が、そしてどのようなコメントが人を傷つけるかはわからないと言う事実はあると思います

 

しかし、権力に対しての批判は表現の自由であり、これは制約すべきものではなく、むしろ推進して権力の腐敗を取り除く力とすべきではないかと思います。

 

差別表現 ブロガーも問われる責任と人権感覚

6月9日15時30分配信 ITmediaニュース

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080609-00000054-zdn_n-sci  

 

ブログやSNSが普及し、個人が自分の考えをネット上で表現する機会が増えている。その一方で、差別表現を知らずに書き込んでしまい、他人を深く傷つける可能性も増している。これまでブログが“炎上”したケースでも、差別意識を露呈した表現が問題視されたことが多い。  

「ブログの発展が一番恐い。これまでテレビや映画、新聞が差別を拡大再生産させてきたが、もっとひどいことが起きてしまうのでは」――小学館で差別表現問題に取り組み、多くの実例を集めた「改訂版 実例・差別表現」(ソフトバンククリエイティブ)を出版したジャーナリストの堀田貢得さんはそう危ぐする。

 ●差別表現とは  

同書によると差別表現とは「他者の人権を侵害し、人間性を深く傷つけ、苦しめ悲しませるような表現」。誰もが持つ基本的人権――自由と平等の権利や人間らしく幸福になる権利――を侵害するような表現だ。  

 

差別意識が向けられるのは「弱い」人たち。日本では被差別出身の人々や、さまざまな障害を持つ人、在日外国人、アイヌ民族、女性、老人、子どもなど。世界に目を向ければ、少数先住民族や黒人などが、いわれのない差別の対象になってきた。  

出版やテレビ業界は、差別表現について、1960年代から人権団体の激しい糾弾を受けてきた。人権団体が番組や記事、広告などで差別表現を見つけると、責任者を呼んで糾弾会を開き、根底にある差別意識を厳しく問いただす。場合によっては謝罪広告を出したり、書籍や雑誌の場合は絶版になるなど、経営的にも痛手を受けることになる。  

 

糾弾の経験を経て学習したマスメディアでは、自主規制が進んだ。堀田さんが小学館在籍当時にいた部署も、自主規制の最前線。差別表現に関するレクチャーを開いたり、編集者からの差別表現に関する問い合わせに対応し、「なぜその言葉がダメなのか」を、納得するまで説明していたという。  

 

堀田さんが心配するのは、そういった経験のない一般個人が、ブログなどを通じて、自由に情報発信するようになった現状だ。SNSの日記やケータイ小説、バナー広告の宣伝文句――ネットが広げた表現手段すべてに、差別表現の危険がひそむ。  

「テレビでも雑誌でもネットも同じ。表現者は、何が特定の人を傷つけるかに思いをはせ、表現するための知識を持たなくてはならない。それを全く意識せずに発信している人がいるとしたら、強い危ぐを感じる」

●ブロガーも糾弾のターゲットに  

人権団体は最近、ネットを注視しているという。「人権団体はネットを“難しいメディア”ととらえ、真剣にウォッチし、ターゲットにしている。差別表現や問題のある記述は、発見される可能性が高い」  

以前は文書で郵送されていた抗議文がメールで来るケースが増えるなど、差別表現の指摘にもネットが使われ始めた。例えば、週刊誌に掲載された漫画で、ホームレスに対する差別表現があったケース。一般読者名でメールで抗議文が来たが、「編集長が木で鼻をくくるような回答をしてしまった結果、相手を怒らせ、話がこじれてしまった」。  

 

問題を最小限にとどめるには、メールで指摘が来た場合でも、直接会って話すことが大切という。この週刊誌の場合は、メール対応の後、ホームレスを支援するNPOなどの連名で抗議文が届き、担当編集者、漫画家、編集長を交えて何度か協議。雑誌とWebサイトに謝罪文を出すことなどで決着したしたという。  

 

糾弾の対象は企業だけではない。作家の発言や、一般人が公的な場で発言した内容が問題になり、糾弾会が開かれたこともある。ブロガー個人が糾弾の対象になる可能性は、決してないとは言えない。

●「人権感覚」を醸成するには  

どうすれば差別表現のないブログを書くことができるだろうか。「この言葉はOK」「この言葉はダメ」というマニュアルがあれば便利のようにも思えるが、堀田さんは「マニュアルには意味がない」と指摘する。「マニュアルを作り、言葉を言い換えるだけでは、人権感覚は醸成されない」  

単なる言葉の言い換えで満足するのはなく、差別とは何かを理解・整理し、差別による不幸を認識し、人権感覚を醸成する必要があると堀田さんは指摘。そのための良書として、島崎藤村「破戒」を推奨する。  

破戒は、被差別出身の若者を主人公にした小説。発表と同時に差別文書としてから批判を受けたが、歴史的事実と差別問題に関する詳細な解説を入れて出版するという妥協点を見い出した。解説と併せて読むことで、差別問題を根本から学ぶことができるという。

 ●差別は人間を不幸にする  

編集者が作家に差別表現を指摘し、修正を求めると、「言葉狩り」と反発したり、「表現の自由」を盾に修正に応じない人も多い。だが堀田さんは、井上ひさしさんの発言を引いて言う。  

井上ひさしさんは『表現の自由はあくまで、権力に対する表現の自由。弱者に対しては、担保されていない』と指摘した。差別は人間を不幸にする。表現者は、差別とそれによる不幸を認識し、言葉による痛みを和らげる配慮を持つべきだ」

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ここに書かれていることは、一理も二理もありますが・・一方でいくつかは反論できるように思う。

 

ここからは個人的見解です。いや、全て個人的見解かw

 

ここに書かれているように、「個人」や「ある種の特定の団体」をさげすむような事はしてはならないと思います。それはブロガーだとか言う前に、人として極力やってはいけないことだと思います。

 

ですから、ここに書かれているように「他者の人権を侵害し、人間性を深く傷つけ、苦しめ悲しませるような表現」を使わないように、気をつけなくてはならないと思います

一方で、同様にこの記事に書かれているが「表現の自由はあくまで、権力に対する表現の自由。弱者に対しては、担保されていない」のである

 

僕は医師ブロガーの一人なので、どちらかと言うと厚労省や財務省、その他ある種の権力としての「マスコミの表現」を批判する事はある。 これは「権力に対する表現の自由」であって、差別用語ではないと思う

 

差別用語として気になるのは、特定個人を攻撃するような記事を書いた場合であるが、時々気になる記事を見つけることはある。

あと、個人ブログに対するコメントで、時折ひどいコメントがされるときもある。それはブログ主が「コメントに対する怒り」で書いているときもあれば、ブログ主に対して読者が書いていることもある。それで自殺した高校生もいたことは記憶に新しいが、このような人を傷つける表現をしないように気をつけることは大事だと思う。

 

 どのように気をつけていても、人は思いもよらないところで傷つくもの

 

 僕もこのBlogで誰かを傷つけているかもしれないし(それほどの影響力はないかもしれないが)、傷つけられることもあるかもしれない(僕が鈍いために傷つかないかもしれませんがw)。

 

だから、気をつけるに越した事はないと思う。

 

ただ、僕個人としてはブログに関して批判的になるよりは、このBlogというものを通して「個人の意見」が発信され、世の中を動かしうるようになったメリットこそ強調したいように思う。

 

おそらく、そのような強力な影響力を持ったブロガーの方々は、皆さん人を傷つけないように気をつけていらっしゃると思います。僕は未熟者ゆえに・・・書いた記事をTextからHTMLにうつす際にもう一度読みながら確認するようにしています。

 

まとめます。

 

今回の記事に書かれているように、ブロガーという情報発信者は「人を傷つけないように気をつける」必要はあると思います。

 

しかし、「批判的にならない」必要はなく、奇しくもここに書かれているように「権力に対する表現の自由」はある程度駆使してよいのではないかと思う。

 

そして、Blogの危険性よりも、この個人からの情報発信、すなわちボトムアップの情報発信のメリットを強調してみたいと思います。

 

ブロガーは個人を傷つけないように気をつける必要はあるが、権力に対する批判・表現の自由はもち続けるべきだと思われる方は応援をよろしくお願いいたします。

http://blog.with2.net/link.php?602868

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なかのひと 

さて、今から金曜日にある準看護学院の血液学の授業スライドを完成させに行きます。構想ばかり練っていて、スライドが4割くらいしか出来ていません。

 

そして明日からオホーツクのほうに1泊2日で診療に行きます。JRで5時間ですw

その間にもスライド作りをしている事と思いますが、必要な図表だけでもスキャナーで取り込んでおかなくては・・・・。

 

それでは、また。

コメント (2)
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全国医師連盟発足:つくろう医療新時代!

2008-06-09 21:31:54 | 全国医師連盟

こんばんは

 

今日は午前中は某高校へ、大学のアピールに行っておりました。仕事ですので、しっかりアピールもしましたし、ちょっとボケてみたら受けたので良かったとおもいます。

話をする前に

「この中で医師になりたいと思っている人」

と聞くと10名以上の高校生が手を上げました

医師の人気はまだまだ高いようです。彼らが医師になってよかったと思えるようにしておかないといけませんね

 

その後は、実験室へ行きました。実験室へ行き、いくつかの実験をしておりました。ただ、先日も書きましたが・・・時間の関係で現在あるデータで勝負しようとしていますので、僕のやることはここらで一旦終わりかもしれません。

 

ただ、実験助手の子に「マウスの採血」「マウスの静脈注射」などは教えていかないといけないかも・・・・。

一番性質が悪いのは・・・僕ってノートに書いている情報って最低限の情報だけで、ほとんど記憶に頼っているから、引継ぎしにくいんですよね・・・・。

今日質問された事も・・・ノートにはどこにも書いていない・・・・(汗

 

質問があれば答えられるが・・・ノートにやり方を一生懸命まとめてみるかな・・。

 

さて、今日はまず昨日の全医連発足関係のニュースを取り上げていきます。

CBからです。

 

「医療新時代を」全国医師連盟発足  

病院勤務医の疲弊など医療崩壊が叫ばれる中、医師の労働環境改善などを目指す新組織「全国医師連盟」が6月8日に発足した。初代代表に就任した黒川衛氏(長崎県真珠園療養所勤務)は、設立集会の冒頭、「医師会や教授会と異なる新機軸として、医療新時代を築く」とあいさつした。当面は、労働環境改善に向けて、個人加盟制の医師職労働組合「ドクターズユニオン」結成などの課題に取り組むという。  

同連盟は同日開いた総会で、医師の労働環境改善以外の当面の課題として、

医療情報の発信による啓発活動

医療過誤冤罪(えんざい)の防止と事故に遭った患者・家族の救済制度の設立

などに取り組む方針を固めた。また、財務、法務、渉外、広報などを担当する各委員会も設置した。  

 

執行部によると、同連盟にはこの日までに約740人の医師が加入している。内訳は、勤務医75%、開業医15%、研究医3%など。平均年齢は45歳で、日医などに比べて若い。当面は、1万人規模の会員増加を目指す。役員の任期は1年で、年度ごとに総会を開き、会員による全員投票で代表を選出。代表が執行部のメンバーを指名する。  

 

総会後に開いた設立集会には、全国から関係者ら150人が駆け付けた。黒川代表は集会冒頭のあいさつで、「医師に心のゆとりがなければ、患者さんの痛みや苦しみに共感できない」と述べ、勤務環境の改善により、医療の質を向上させる考えを強調した。また、「医療費を無駄金と考えるのは改めるべきだ。わたしたち医学・医療の力を生かせば、患者だけでなく社会を元気にすることもできる」と述べた。  

 

集会後の記者会見では、医師会など既存の組織について、「先輩組織を見習いながらも、変容した医療崩壊といわれる時代に対峙(たいじ)し、解決の旗を掲げているかが疑問」と述べ、是々非々のスタンスで連携する考えを改めて強調した。  ドクターズユニオン設立を担当する執行部の角田鉄太郎氏(クリニック・サザンウィンド所長)は、「現場で最も忙しい医師たちは、こうした集会には来られないし、全医連の存在自体、知らないかもしれない。地道な活動でこうした人たちをどんどん増やしていきたい。この人たちに、自分たちで声を上げてほしい」などと呼び掛けた。

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医師の労働問題の解決に加え、情報発信による啓蒙活動は日本の医療を守るために最も重要な事の一つだと思います

情報発信をマスコミと連携して行う事で、日本の医療の問題を国民が知り、そこから救急医療、産科医療、小児科医療・・・全ての医療が再生していくものと信じます

 

また、医療を通じて社会を元気にすると言う表現、僕は好きですね。僕は理詰めでも「医療・教育」があって初めて、日本の社会が良くなっていくことなどを書いてきたつもりですが、そう・・・医療を通して社会を元気にしていきたいものです。

 

そういう組織になれば本当に良いと思います。

 

そして既存の組織と連携して物事に対処していく事。これも重要です。社会のため、国民のために行動するのであれば目的は一つ。それならば連携して物事に当たるべきでしょう

 

まとめます。

全国医師連盟が発足しました。日本の医療を良くする為、医師の労働環境の整備、日本の医療に関しての啓蒙活動や冤罪の防止、医療事故にあった患者・家族の救済などを行っていきます。

全国医師連盟の活動に共感いただける方は、応援をよろしくお願いいたします

http://blog.with2.net/link.php?602868

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なかのひと 

さて、この他CBには次のような記事もありました

患者側と医療者で「良質な医療」テーマにシンポ http://www.cabrain.net/news/article/newsId/16479.html;jsessionid=45F93BA8FC60FBD811ABDCB270B8D0B1

 「患者と医療者が手をつなぐために」セミナー開催 http://www.cabrain.net/news/article/newsId/16480.html;jsessionid=45F93BA8FC60FBD811ABDCB270B8D0B1

 と言う事で、紹介いたします。

 

では、次に行きます。

コメント (7)
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