新・眠らない医者の人生探求劇場・・・夢果たすまで

血液専門医・総合内科専門医の17年目医師が、日常生活や医療制度、趣味などに関して記載します。現在、コメント承認制です。

医師定員増へ:しかし、良いところはKeepすべきかな・・・

2008-06-13 22:52:59 | 医局制度改革・医学教育改革

こんばんは。

今日は午前中が外来。午後から準看学院の授業でした。

 

外来は金曜日はのんびり・・・どちらかと言うと、僕希望の人が来る事が多いのが金曜日。

 

理由は・・・第3診察室なので、数は気にしなくて良い。火曜日は第1、水曜日は第2診察室なので、そこそこ頑張らなくてはいけない。

その代わり、わざと血液系、漢方外来系の方々や、何故か僕希望の方々は金曜日に来ますね・・・なんとなく。

金曜日に来るように言っているのもあるのでしょうけど。

 

午後の学生の授業・・・。授業としては笑いも取れましたし、言いたい事は言いましたが・・・ちょっと不安。

 

理由は僕の想定より2ランク下かも・・・。

いや、患者さんと同じレベルだぞ・・それは・・・。

 

授業の予習してきた人間は3人くらいだろう・・・。最初の質問にあまりに突拍子もない答えが返ってきたので、戦略を変えて最初の1時間で徹底的に血液細胞などの役割、生理学的内容に集中しました。

 

なんとなく理解されたような感じがしてから、疾患の説明に突入しました。

 

個人的には笑いあり・・涙はないけど・・・の授業で、一部の学生は面白かったと言ってくれたのですが・・・。 まぁ、4時間の講義で寝たのが3人なら・・・まぁ、良いほうか・・・。

 

そのあと、研究室のほうに呼び出され、打ち上げに参加していました。

その席上、

「先生・・・このまま研究生を続けて、学位とる気あるかい?」

と聞かれたので、

「もし、取れるようならとっておきたい」

と答えました。どうなるかはわからないですけど、本当に取れたら個人的には二度手間にならなくてうれしいのですが・・・。

 

どうせ研究をしていくとは思いますが、いろいろできるようになりますので可能ならばさっさと取ってしまいたい。 もっとも、ここで学位をとらせてもらうと・・・恩義ができるかもしれませんが・・・。

札幌出身だから、別に帰ってくるのは構わないですけどね。

 

さて、今日の記事です。

 

民主党が「医師不足」改善のために、医師の定員増などを報告書として作ったようですね。 現状より改善するとは思いますが、さてどうするのがベストかは・・・。正直言うとまだ改善できる場所がありそうです。

医師定員増を目指し中間報告―民主  

医師不足の解消策などを議論している厚生労働省の検討会で、舛添要一厚生労働相が示した医師を増員する考えに対して慎重論もある中、民主党の厚生労働部門会議はこのほど、医学部の定員増などを盛り込んだ報告書を了承した。医師の養成数の増加や女性医師の支援策などで、医師数を2025年までに10万人程度増員することを目指している。  

報告書は、「地域における医師の確保及び医療従事者の養成、確保、活用」と題して、具体的な方針をまとめている。  

医師の養成策としては、▽医師養成数の増加国からの医療従事者養成機関(大学など)に対する支援の拡充医療従事者の確保・養成などに協力する医療機関への支援―などを示した。このうち、「医師養成数の増加」については、医学部定員の2割増や歯学部定員の医学部定員への振り替え、国立医療機関などの活用(専門職大学院の創設)などにより、4万人強の増員を見込んでいる。  

しかし、医師免許を取得するには一定の期間を要するため、医師の活用策や確保策でさらに5万人強の医師数増加を図る。  

医師の活用策は、▽医療機関間の連携による医療従事者の活用(短時間正規勤務制の導入および兼業解禁)▽医療従事者等確保支援センターの設置▽総合的医療行為の見直し―などが示されている。  

また、確保策としては、▽前期卒後臨床研修医の適正配置後期卒後臨床研修の充実▽医療従事者の勤務条件の改善▽子育てや介護を行いながら勤務する医療従事者への支援▽休職医療従事者の医療現場への復職促進▽自らが開いていた診療所を閉鎖し、かつ、地域医療に貢献しようとする元開業医への支援―などが盛り込まれている。

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少し、酔い気味なので・・・詳しくは明日以降にかきたいと思います。

ただ、一言だけ。

 

行動科学理論と言うものがありますが、行動科学理論の基本として

新しく行動する理論が長期的に効果的であっても、短期的に効果が実る事は少ない。それは一言で言えば、バッティングフォームを変えたバッターが・・最初はなかなかヒットを出せないようなものだ」

ということ。

 

長期的に見れば改善しそうなものまで変える必要はないでしょう

個人的にはそう思っています。 それでは、また。

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なかのひと 

あかん・・・しゃっくりが止まりません。あ、こんなときはNo68の芍薬甘草湯ですかね。今からのみに行こう・・・・。

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士別小児科医過労死認定:時間外勤務と立証責任は使用者側に!

2008-06-13 06:36:27 | 医療

おはようございます

 

今日は出発前に皆さんに、士別病院小児科過労死認定をお届けします。

 

医師急死は公務災害 市立士別病院小児科、過労で 審査会が認定

(06/13 00:20)  

 

市立士別病院に勤務し、民間病院に転勤した直後の二〇〇三年十月に突然死した小児科医の男性=当時(31)=について、地方公務員災害補償基金道支部審査会が、医師の死亡を市立士別病院での過労の蓄積による公務災害と認定したことが十二日分かった。公立病院で地域医療を支える医師の過労が問題となっているが、医師の突然死が公務災害と認められるのは全国的にも珍しい。  

小児科医は、〇三年十月に富良野市の民間病院へ転勤した六日後、自宅で急死した。  

医師が勤務していた当時、市立士別病院の小児科医は定員五人に対し、三人だけだった。医師は〇三年四月から同九月まで、毎月の時間外勤務時間が百五-百五十七時間に上り、国の過労死の認定基準の月八十時間を大幅に上回っていた。  

遺族は〇四年、死亡直前に勤務していた民間病院について労災、市立士別病院について公務災害の認定をそれぞれ請求した。労災は認定されたが、公務災害は、「士別市立病院に時間外勤務の記録がない」として、同基金道支部が〇六年十二月に公務外と認定。遺族は処分取り消しを求め、同審査会に審査請求をしていた。  過労死弁護団全国連絡会議(事務局・東京)の集計によると、医師の突然死が公務災害と認められるのは全国七例目で、小児科医は初めて。代理人の高崎暢弁護士は「時間外勤務の管理と立証責任が使用者側にあると認めており、意義のある裁決結果」としている。

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まず、亡くなられた医師はかえってくることはないですけど・・・哀悼の意と過労死認定に関して喜びを申し上げます。

 

この裁決には二つの大きな意味があって、一つはもちろん過労死認定。

「記録がない」と言う理由から、過労死認定されていなかった医師が自宅に帰宅してからの突然死を「過労死」と認定された事

 

もう一つは「時間外勤務の管理、立証責任」が病院側にあると言う事

 

この認定により・・様々な意味で、病院側の管理責任が問われる事になります。

 

例えば、国立循環器の看護師の過労死訴訟。 実際の勤務記録と現実がずれている。

こういった問題は・・・病院側に責任があることになります。

「看護師・村上優子さんの過労死認定・裁判を支援する会」http://www.pure.ne.jp/~umasuhe/

 

僕も研修医時代に、血液+αのときは週に150~160時間働いていた事もあったので(睡眠時間1時間以下×7日・・・2つの階で患者さんが亡くなるまで・・・・ナンバー内科なので複数の診療科の重症を持たされて身動きが取れなくなりましたw)・・・。

 

 

今回は血液で帰る際に・・・昨日の女医さんではないですけど

 「命かけてやらねばなるまい」

と言うところですねw

しかし~この研修中死んでいたら、僕の勤務記録ってどうだったんだろw

ま、いいか(良くない・・・)。

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なかのひと 

と言う事で、士別病院小児科過労死認定の報告でした。 では、また

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