おはようございます。
今日は当直なのでもうすぐ出ます。その前にひとつ記事を・・・
朝日新聞です
サリドマイドの販売承認 妊婦の誤用回避条件 厚労省2008年10月3日
http://www.asahi.com/health/news/TKY200810030226.html
承認を受けて記者会見するサリドマイド薬害被害者の間宮清さん=3日、東京・霞が関 服用した妊婦の子に重い障害を引き起こした薬「サリドマイド」について、厚生労働省の薬事分科会は3日、血液がんの一つ「多発性骨髄腫」の治療薬として、安全管理の徹底を条件に、製造販売することを了承した。手続きが整えば年内にも、46年ぶりに販売再開される見通しだ。
厚労省によると、過去に薬害を引き起こした薬が再度販売されるのは極めて異例という。患者団体は99年から承認を求めていた。
審査にあたって厚労省は、患者やサリドマイド薬害の被害者らも委員として参加する検討会で、薬の安全管理策について議論を重ねた。この日の分科会では、(1)処方する医師や薬剤師、患者を登録する(2)妊婦の誤用を避けるため、医師が患者や家族に十分説明する(3)販売再開後の一定期間は、全患者を対象に調査し結果を公表する――などを条件とすることを確認。厚労省や医師、被害者らも加わる第三者評価委員会が順守状況を監視するとした。
サリドマイドは、薬局などで買える睡眠薬や胃腸薬として国内では58年に発売。サリドマイド児が問題となり、62年に出荷停止となった。
だが90年代には、多発性骨髄腫やハンセン病などへの治療効果が注目され、海外で承認。国内でも、治療を求める患者のために医師が個人輸入する事例が急増したが、流通や副作用などの実態が把握できないと問題になった。
患者の要望などを受けて藤本製薬(大阪府松原市)が06年8月、承認申請した。 同日、会見した被害者団体「いしずえ」の間宮清事務局長は、「被害者の中には納得できない人もいる。だが他の病気に役立つというのであれば、仕方ない。国は今回の安全管理策が形骸(けいがい)化しないよう、検証していくことが必要だ」と話した。
承認を求めて約10年間活動してきた患者団体「日本骨髄腫患者の会」の上甲恭子副代表は、「やっとここまで来た。亡くなった患者のためにも、今後もきちんと安全に、薬が使われるよう見届けたい」と話した。
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漸く、保険診療にこぎつけましたね。多くの骨髄腫の患者さんのためには喜ばしいことです。
以前より申し上げておりますが、一度副作用が有名になった薬であれば、より安全に使用されると思われます。普通の新薬よりは注意されることでしょう。
http://blog.with2.net/link.php?602868
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と言うことで、僕はそろそろ出発します。昨日の患者さんも気になりますから。
それでは、また。