さて、最後に…かどうかはわかりませんが、この記事を紹介します
全国自治体病院学会:深刻な医師不足など報告 管理者らが現状紹介 /福井
10月18日17時2分配信 毎日新聞
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20081018-00000230-mailo-l18
福井市のフェニックスプラザを主会場に開かれていた「第47回全国自治体病院学会」は17日閉幕した。全国約1000の病院で働く医師や看護師、管理者が参加して地域医療の現状や取り組みを紹介したほか、医師不足による深刻な医療崩壊や自治体病院の苦しい財政事情を報告した。【菅沼舞】
前日のシンポジウムでは、東京医科歯科大学の川渕孝一教授が全国の自治体病院の74・5%が経常損失を計上し、赤字に陥っていることを指摘。経営改善策として▽人件費の削減▽診療科別原価計算の導入▽市町村合併特例債の利用――などを挙げ、最終手段として民営化を提案した。
また、済生会栗橋病院(埼玉県)の本田宏副院長は「電力会社は黒字にするため電気料金を値上げするが、病院は医療費に縛られている。理解を求めていくことが大切」と話し、医療費の増額を国に求めるよう訴えた。 病院管理者らが集まった17日の部会では、越前町国民健康保険織田病院の島田政則院長が、町財政の悪化による交付税措置額の一般財源化や医師・看護師不足など厳しい内情を報告。後発医薬品の利用や一部業務の外部委託などの財政スリム化策を示した。
◇医療破壊、落語で伝える--笑福亭松枝さん、将来を話し合う部会でおもしろく語る 自治体病院の将来を話し合う部会では、上方落語の笑福亭松枝さんが民営化でもうけ重視に転じた病院の悲喜劇を語る創作落語「ストップ・ザ・医療破壊」(笑(しょう)工房作)を披露し、集まった医療関係者らを沸かせた。
話の舞台は赤字で民営化した国立病院。やり手の不動産屋が経営者になり医師や看護師を減らし、患者に大量の薬を売りつけるなど利益主義を進める。松枝さんは、「患者のことを考えて診療する病院は青息吐息なのに」と不満を漏らす老人2人が激務で倒れた看護師を見つけるといった話を、おもしろおかしく語った。
7年ほど前に北陸の病院労組の依頼で練り上げた演目で、これまでに100回以上の上演を重ねたという。笑工房の小林康二社長は「難しい話は寝てしまうか、忘れてしまう。おもしろい話で笑ってもらいながら医療崩壊の現実をわかりやすく伝えたい」と話した。【菅沼舞】
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この内容の中で一番注目したのは最後の段落の「7年前」です
医療現場は・・・1990年代後半から「厳しい」と言われ始めていました。僕も医大に来るまでは全く知りませんでしたが、情報をいろいろ集めるようになり(インターネットが発達したのが大きいですよね)、2000年ころにはかなり厳しいと思っていました。
まぁ、「だからどうした」とも思っていましたが・・・。その方が面白いかもしれないと・・・。
7年前、2001年にはこのような落語が出る状況だったにもかかわらず・・・という意味では国の責任は大きいといわざるを得ないのでしょう。 アメリカであれば…このあたりでかかわっていた政治家や官僚はすべて首を切られてもおかしくはないのに…とは思います。
責任の所在が不明確なのは日本の良いところなのか、悪いところなのか・・・。悪いところでしょうね。
欧米社会であれば責任者に対して責任者として責任を取らせます。その代り待遇もよいわけですけど・・・。
一方で日本の場合は、その責任の所在が不明確だとは思っています。
・・・まぁ、いまさら責任の所在がどうのこうの言っても仕方がありません。現実としてどうするか。 実はずっと考えていることがあります。
医療現場に人手を増やす方法はどうにかなると思っています。個人的にはいくつか考えを持っていますし、そういう話を何人かの方にはしたこともあります。
わからないのは医療費のことです。
医療費を増やすこと・・・医療従事者、医療関係に金を投じることがどうなるのか? 医療費亡国論が現実的ではないだろうと思うのは、僕も同感です。
今は医療費を増やす方向に持っていくこと、医療従事者を増やすこと。これが絶対条件だと思っています。
しかし、医療費を絶対に増やしてはいけない・・・と考える人の考えを聞きたいようにも思うのです。
以前、英会話のプライベートレッスンを受けていた時、何回か先生と飲みに行ったりしましたが、その時彼も言っていました。
「この制度は不公平である」
と。 結局保険料の多くを払っているのは若い世代だし、逆に病院にかかっているのは当然お年寄りが多い。英会話の先生曰く
「月に50000円くらい保険料払っているけど、私は年に一回医者にかかるかかからないか。多くの人はそうだろう。 さらに悪いことに、福祉も年金も日本は充実していないから、(僕たちが)年を取った後大変だよ。」
と
北欧の方の話もありましたが、あれはあれで大変だということ。どちらが良いのかはわかりませんが、別に偏る必要はなく、両者の良いところを取りたいと思うのが本音です。
ただ、いずれにせよ「医療・福祉に対する投資」の低さが日本を将来的に不安にし、安心した社会を送らせないようにするだけでなく、将来のそういった事象を考えて貯蓄する方向に向かっており、消費が下がると思っています。
逆に福祉や医療を安定させ、国民の安心を図ること。これが消費を促進させると思っていますし、今働いていない人たちの中で介護や医療関係にたず割る方々が大勢出てくれば、様々な問題は解決しそうですけど。
ただ、その医療費をどこまで伸ばしたらよいのか。 国民の自己負担をどこまで上げるのが了解されるのか。結局は将来の不安があり・・・自分たちが払ってきた保険料・年金が自分たちの老後に役に立つのかわからないと多くの人が思っているのでしょう。
それゆえ、将来のために貯蓄するわけで・・・。
更によくわからないのが、実は年利の問題と物価の問題。なぜ、裕福とされている日本が実際は裕福でないように見えるのか・・。
この問題はまた時間がある時に考えるとして・・・
まとめます。
医療の問題は以前から上がっていました。注目されてきたのが…それから5,6年たってからだったというだけです
今、問題を解決するために動きださなくてはなりませんが・・結局人を確保するにしても何をするにしても「お金」の問題が大きく絡みます。
医療費を上げるということはどういうことなのか。医療という産業にお金をつぎ込んでいくことにより、どれだけの産業の発展が見込まれ、どのくらいの就労人口が確保できるようになり、どれくらい国民の安心が上がって消費が伸びるのか。
そういった複数のことがまだわからない、というか調べる時間がなくなったというのがあります。
何故、国は方策を誤ったのか?誤っていないとすれば、何がそう考える根拠なのか?それが知りたい。すごく知りたいのです。
http://blog.with2.net/link.php?602868
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医療費の問題が解決できれば、医療の再生に関しては道が開けます。自分たちの領域にも発展が見込めるとわかれば経済、財政関係の部署も動くのでしょうか?
僕は医療の発展、福祉の発展は必ず全体のために寄与すると思っています。周り回って、最終的には経済の発展にもつながると感じています。
ただ、それを理知的に説明するだけの情報・材料がない。正直調べる時間もなくなってきています。だから、いろいろな人の話をまた聞きたい。そう思っています。
話が長くなりましたが、いったん記事を終了します。
今から読書などに時間を使います。 昼に3時間も午睡をしてしまったため(昨日の分だとしても)、全く眠くありません。困ったものです。
明日も朝が早いから、ある程度時間がたったら寝るように努力しようかと思っています。
それでは、また。