新・眠らない医者の人生探求劇場・・・夢果たすまで

血液専門医・総合内科専門医の17年目医師が、日常生活や医療制度、趣味などに関して記載します。現在、コメント承認制です。

医師の過労死を防ぐために・・・か

2008-10-26 22:45:30 | 医療

さて、最後にこの記事を。

CBの記事です。医師の過労死を防ぐために・・・という題で始まっています

本当に僕みたいな30歳(シクシク orz)でもきついと思うことがあるのですから、若すぎる研修医では「うまくやれない」可能性がありますし、逆に50歳を超えて最前線にいらっしゃる先生は、失礼ながら肉体的に…そして人間関係その他で大変なのではないかと思っております。

 

まさに、好きな臨床と研究だけ考えていればいい(実際は日本の医療制度や教育制度をいろいろ考えてますけど)僕は一番気楽なのでしょうね。

 

CBです

医師の過労死を防ぐために

https://www.cabrain.net/news/article.do?newsId=18796  

小児科医中原利郎さん(当時44歳)は、最大で月8回の当直を行うなど過重な労働でうつ病を発症し、勤務先の病院の屋上から身を投げた。部長室の机の上に、「少子化と経営効率のはざまで」と題した“遺書”を残していた。そこには、40歳代半ばで、一般の小児科医の平均の1.7倍に上る月5.7回の宿直勤務が過重になっていることや、看護師らの疲労にも触れており、“医療ミス”を心配する言葉も見られた。妻のり子さんら遺族が起こした民事訴訟の控訴審判決で、東京高裁は10月22日、業務の過重性は認めながら、病院側の「安全配慮義務違反」は否定した。医師の過労死を防ぐためには、何が必要なのだろうか。

(山田利和・尾崎文壽)  

「過労死弁護団全国連絡会議」は昨年11月、舛添要一厚生労働相に「医師の過労死をなくし、勤務条件を改善するための施策の強化について」と題した申し入れを行っている。当直勤務の許可(労働基準法第41条)の適正な運用などを求めた。  

勤務医の一週間当たりの勤務時間は、平均で63.3時間(2006年、厚労省調べ)。これを一か月に換算すると、勤務医は平均で、国が定めた「過労死認定基準」の100時間に当たる時間外労働をしている。同弁護団の代表幹事・松丸正さんは「勤務医の過労死は、特別なことではなく、“当たり前”とされている過重労働から起きている」と指摘する。  

松丸さんは「日本の医師は『聖職者意識』を持ち、患者のためならと自分の身を顧みず、医療に尽くしてきたが、もう“限界”に来ている。医師の過労や当直など連続勤務による睡眠不足がもたらすものは、医療事故であり、過労死だ」と案じる。  

昨年11月、同会議の主催で開かれたシンポジウム「なくそう! 医師の過労死」に出席した小児科医は、「医師の長時間労働で、最大の問題は当直問題」と訴えている。 当直については、労基法41条が労働者の健康状態への配慮を定め、厚労省の通達(2002年3月)も「当直とは、常態としてほとんど労働する必要がない勤務」と規定している。 

しかし、この小児科医は「実際の当直は、こういうものとは全くかけ離れた勤務を一人でやっている状況で、通常よりも何倍も負担が掛かるような(常態化した)労働だ。当直では、夕方5時から翌朝9時の16時間は、いくら働いても勤務にカウントされない。従って代休もないし、そのまま通常勤務に突入する。もちろん、まとまった睡眠時間は取れない」と語り、その過重性を見直す必要性を強調した。  

控訴審判決では、当直など中原さんの業務を過重とし、うつ病との因果関係も明確に認めた。ところが、労基法が求める労働者の健康状態への配慮を無視した当直業務の可能性を指摘しながら、病院側の「安全配慮義務違反」については否定した。  

判決後の記者会見で、主任弁護人の川人博さんは「これでは、使用者が労働者に過重な労働を強いたとしても、何の賠償責任も問われないことになり、過重労働を放置しかねない」と批判。労働問題の専門家で関西大経済学部教授の森岡孝二さんも「司法は医療現場の実態を認識していない」と疑問を投げ掛ける。  

医師不足で、勤務医に過重な負担が掛かり、耐えきれず病院を去っていく「立ち去り型サボタージュ」が後を絶たない。医師がいなくなれば、診療科がなくなり、病院が立ち行かなくなる。こうした現象が日本各地で“ドミノ倒し”のように広がり、患者が必要な医療を受けられなくなる悪循環を招いている。  問題解決には、労基法の徹底が欠かせないが、松丸さんは「一気に適用すると、医師が足りず、通常の医療が回らなくなる。しかし、このままでは、勤務医がもたないから、壊れるのは、医療が先か、医師が先かとなる。それほど日本の医療は深刻な状況だ。現状の医療費削減政策は、国民にとって、どんどん悪い方向へ向かっている。改善には、医療費を上げ、医師を増やし、医師の健康や命を守ることが欠かせない。それが、患者の命を守ることにつながる。今の医療や医師の勤務条件を改善するためにどうすべきか、早急な合意づくりが求められている」と強調している。

更新:2008/10/23 12:54   キャリアブレイン

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まぁ、そんな感じでしょうか。

この記事に関することを書く前に少し冗談を。

 

先日、あるラーメン屋が

スープに納得がいかないので臨時休業いたします

と書いていました。 それを見て「流石、こだわっているな」と思ったものですが、医療でそんなことしたらどうなるのだろう

 

「現在、医師・看護師が不足しております。通常診療もままならない状況なので、急患はいっさい受け入れません

そうすると、袋叩きにあうんですよね

 

実際の現場は受け入れたいものの「ベッドはない」「医者もいない」「看護師もいない」の「3ない」状態で…ということだと思う。

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なかのひと 

昨日(今日だっけ?)、指導医の先生とこんな話をしました。

僕:「患者さんの人数が減ってきましたね」

指導医:「いや、それは感覚がおかしくなっている。うちのベッド数は20床。今22名の患者さんがいる。患者さんの数が減ったと感じているのに、実際は定数より多い患者さんを受け入れている」

僕:「た、確かに」

指:「因みに、もし急性白血病の患者がまた来たら受けるのかい?(10月は3名の急性白血病の患者さんの寛解導入療法を行っています)」

僕:「女性なら、ベッドあいてますので受けたいですね」

指:「先生が大丈夫なら、それでいいけど」

 

こんな会話がなされてしまう・・・。

 

因みに血液内科医も看護師も不足しております・・・。

 

さて、では記事に関してです。というか、そのままですね。

 

ほぼ、どうしようもないラインまで来ているのは確かだと思います。

 

一回崩壊しないと国民はわからないのではないか…という意見も(様々なBlogの中で)ありましたが、国民全体の幸せのためには壊れる前に、最小限の被害で食い止めようとしないと・・・

 

プチ崩壊で終わらせようとすれば、きっと大崩壊になってしまうので、崩壊させないように努力してプチ崩壊になるくらいの方が良いのではないかと思います。

 

何とか人手を急速に増やす方法(僕はCBTを利用したクリニカルクラークシップ+国家試験の制度変更でやれると思っていますけど)を取らないといけないでしょうね。

 

そんなことを考えています。

 

さて、週末もこれで終わりです。

明日から再び忙しい毎日が始まります。

 

さぁ、明日も頑張ろうっと。

それでは、また。

コメント (2)
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僕の教育論:自己評価を高めることができる評価法を!

2008-10-26 22:09:29 | 教育

こんばんは

ICUブック、久々に一気読みしております。

昔の日本語版第2版は研修医の時に救急部研修の前に読みました。 あの時読んでいった本は「ICUブック」「JATEC」「救急診療指針」などを端から端まで読み、頭に叩き込み、そして「うちの大学出身者」として恥ずかしくないようにしようと思って研修に行ったのを覚えています。

 

今年に入ってICUブックの日本語版 第3版が発売されたので、買っていたのですがなかなか読む機会がなくw

しかし、楽しいですね。知らないことや知っていることがいろいろ書いてあって、非常に楽しく時間をつぶしました。

 

本当にプライベートないな~w

海が近かったら釣りに行くのだけど

 

駅伝が終わったので走りに行こうかとも思いましたが、やめてしまいました。一度走ると「ランナーズハイ」になり、中毒化するのでw

 

ここまでは冗談です。

 

さて、今休養がてらネットサーフィン+Blog読み漁りしていました。

今日は教育or教育改革というKey wordで調べていましたが、いろいろ意見があった。しかし、意外なことにあまり僕の意見って変わっているのか、同意見がなかったので(たぶんいらっしゃるはずなんですけど)書いてみようかと思いました。

 

さて、僕の教育論は今までにもいろいろ書いてきました(教育。あくまで教育内容も重要ですが、評価法が最重要だろうと思うのです。

実際のところ、子どもたちは何らかの能力を持っています。向き不向きはあっても素晴らしい才能を何かの分野で持っています。それこそ大事にするべきだと思っています。

 

評価法の重要性は「子供たちが将来何になるか」ですとか「人の評価ではなく、自己評価で持って楽しく人生を送る」「仕事を楽しくやる。生き甲斐を見出す」というようなことに「自己評価が高いこと」が必要だと思うから。

 

これは「自慢」「自信家」とか言っているのではなくて、「自分自身の価値を認めている」「人からの意見に動じない」ことを意味しています。

 

勉強ができないから、あの子は駄目だ・・・・。

そんなわけないではないですかw

 

僕なんて高校時代一番最低の偏差値は全国偏差32まで下げてますからねw 他人の評価だけならこのとき最低ですよw 気にしなかったですけどw

他人の評価とか、紙のテストだとかそういったものではなくて、自己評価が重要だと思っています。

 

自分の生き方は自分で決めるものです。仕事にしたって、なんにしたって自分で意味を見出すものです。

 

僕は医者ですから、患者さんを診察して治療することが「役割」だと思っています。しかし、僕はこの医者という職業をもって

他の人の人生がより良い方向に向かえるようにすること」

に意味を見出しています

 

確かに全ての人に治療が終わって、治って帰って行ってほしいです。しかし、実際はすべての人が病気から逃れるようになるのはまだ当分先のことでしょう。(まぁ、近い未来にそんなことが起これば僕は釣り人か政治家にでもなろうかしらw)

 

しかし、その人の人生をより良い方向に、その人の時間を少しでも確保すること、家族との時間や思い出を作る時間を作ることができるのではないかと思っています。

 

そこに意味を見出さなかったら、医者が何に貢献しているのかと思ってしまいます。

僕は人の時間を有意義なものにしたい。そこに意味を見出している。

 

どんな仕事だって役割があります。しかし、それに意味づけをするのは個人個人ですから。 すべての職業は素晴らしいものです。

 

新聞記者さんがいなければ情報は得られませんし、教師がいなければ教育は成り立たないですし、会社勤めをしている人がいなければ様々なものが手に入らなくなります。

 

今、こうやってうっているPCも誰かがいなかったら僕の手元にはなかったかもしれませんしね。

 

子供たちの評価は紙切れで評価するものではない。彼らが日常で生活する上で最低限の知識は持ってもらわなくてはならない。その為に小学校の教育はあるのだと思います。

 

勉強をして、将来自分がやりたい仕事に就くために、最低限の勉強をしてもらうこと。

 

しかし、最近は「テスト・テスト」でテストのための勉強をしているようなもの。しかも、それで成績が悪かったら「個人の否定」に走る。

 

ダメな子 のわけないのにね・・・。

 

個人が否定されたら、自分の道が見つけられるわけないじゃないですか。

 

ちなみに僕は弟だけには厳しいです。白血病の患者さんから

「先生は優しいから、一人っ子かお姉さんがいるのではないか?」

と言われました。

そういうものなのか・・・? と思いましたが、とりあえず

「いえ、弟が一人います。厳しいですよ、僕は。他の人には何も言いませんけど、弟には信頼を込めて厳しく言います」

と言いました。

 

弟も僕と同じでどのような仕事にも前向きに働いていくタイプです

先日、弟の職場はあることがきっかけで大量にうつ病(というより適応障害)が出ましたが、弟だけは普通に仕事をしていました。流石に愚痴は言いましたがw

僕と父が

これもいい人生勉強だ

と、異口同音に言うのでそう思ってやっているのでしょう。

 

いずれにせよ、将来に道を見つけるのは「家族」でも「教師」でもなく、その人個人です

 

個人を伸ばし、自分自身で様々なものを決めていけるようにするためには厳しく指導はするものの、

お前はできる。お前はこの分野ではこれだけ素晴らしい成績をだしている。ただ、生きていく上で読み書き、そろばんは必要だから、それくらいは覚えなさい

くらいにしておけばいいのだと思う。

 

個人個人で違いますよ、才能は。 僕も高校時代に才能の違いというのは見せ付けられましたw

陸上競技でインターハイ7位の選手と並んで走ったり、いろいろw

 

自分で足が速いと思っていたけど、全然上には上がいるな~と 同じように勉強にも、日常生活にも上を見ればきりがない。いろいろなことを教わって生きています。

 

それは個人個人が違うからでしょうし、その個性を生かして楽しく人生を歩んでいく方法を学んでいく場所だと思っています・・学校というのは。

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なかのひと 

それ故、評価法は変えるべきだと思っています。絶対評価とか相対評価とか、そういう意味ですらなく

「それはそれ、これはこれ」

みたいに・・・ (どんな評価だw)

 

試験は試験でやらざるを得ないのでしょうけど、個人個人の可能性を見出し、引き延ばすための評価法。それは自己評価を取り込むことだと思っています。

 

それ故、ポートフォリオが面白いと思っています。

 

自己評価を高く持てる人間は、相手を思いやることも自分の道を決めていくこともできると思います。

 

問題は教師や親が自分を超えていく可能性を秘めた息子や娘に、それを自由に伸ばせるだけの度量があるかどうか・・・そんな気すらしています。

 

ただの一医師ですが、教育に関しては「日本の将来」をうらなう重要な事項なのでいろいろ考えています。可能であればよい教育制度を確立して、日本がさらに高く羽ばたいていって、世界の人々に貢献できることを祈っています

 

その前に自分が貢献できるようになるかだなwww

 

では、また。

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東京も無医村状態?:現場にいない人の発言で崩壊していく日本かな?

2008-10-26 14:30:40 | 医療

こんにちは

 

今日は久々にのんびりした週末になりそうです。今は読みたい論文を片手に駅伝をちら見して(だって、好きなんだもの)~と思っています。

 

今、見ていたら区間新3連続で立命館が2連覇達成しそうですね。 いいなぁ~。

 

と、そんなことを言う前にひとつ記事を・・。

 

今更ではございますが、ようやく「都会も医師が足りないよ」というのが認識されてきたようです。「新」になる前から訴えてきていますが、本当に今さらだなぁ・・・。

J-CASTの記事です

「産科医不足」はここまで来た 東京でも土日祝日は「無医村状態」

10月25日11時25分配信 J-CASTニュース

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20081025-00000000-jct-soci  

脳内出血を起こした東京都内の妊婦が、緊急時の受け入れ先になっている病院をたらい回しにされて出産後に死亡した問題は、大都市「東京」でも深刻な「産科医不足」が起きていることを浮き彫りにした。中でも土日祝日は当直医が少なく、「無医村状態」だと指摘する声もある。

■「当直医が1人で、受け入れられない」  

東京都内の妊婦(36)は2008年10月4日の夜、脳内出血による激しい嘔吐と頭痛を訴えて、かかりつけの「五の橋産婦人科」(江東区)に救急車で運ばれた。担当した女性医師は緊急手術が必要との判断から、都立墨東病院(江東区)に受け入れを要請する。同病院はリスクの高い妊娠に24時間対応する「総合周産期母子医療センター」に指定されている。ところが返ってきた答えは、   

「当直医が1人で、受け入れられない」 というものだった。  

同病院は04年から医師の退職が相次ぎ、産科の場合は常勤1人と研修医1人が辞めた。現在は6人が勤務している。人手が足りず、08年7月から土日祝日の当直医を2人から1人に減らしていた。妊婦が運ばれた日は、不運にも土曜日だった。  

五の橋産婦人科の担当医は、さらに6病院にも受け入れを求めたがすべて断られる。結局、墨東病院は2回目の要請で妊婦を受け入れたが、最初の要請から1時間以上が経過。帝王切開で子供は無事に生まれたが、女性は3日後に亡くなった。  受け入れを断った6病院は、ほとんどが地域周産期母子医療センターに指定されていた。ところが、多くの病院で当時、産科の当直医は数人しかいなく、手が回らなかったようだ。10月23日付け「朝日新聞」の記事によると、順天堂大学医学部付属順天堂医院(文京区)には2人いたが、いずれも別の出産に対応していた。東京慈恵会医科大付属病院(港区)には2人いたが、破水した妊婦が待機中で受け入れられる状況ではなかった。日本赤十字社医療センター(渋谷区)には3人いたが、別の妊婦も搬送されていて、対応できなかった。  

10月23日に放送されたテレビ朝日系情報番組「スーパーモーニング」で、医学博士の中原英臣氏はこんな衝撃発言をした。   

土日祝日の場合、東京の産科は無医村状態だ

■「東京でまさか、このようなことが起こるとは…」  

妊婦が緊急時に受け入れを断られて死亡する例は、この数年でも起こっている。奈良県大淀町立大淀病院で06年8月、分娩中の妊婦が意識不明になり、19病院に受け入れを断られて搬送先の病院で亡くなった。07年8月には下腹部痛を訴えた奈良県の妊婦が病院に受け入れを断られ、救急車で大阪府内の病院に運ばれる途中に死産した。  

たらい回しにあうのは、産科医が不足している「地方」の話だと、もはや言えない。日本産婦人科医会の担当者も、   

「報道ではじめて知りました。東京でまさか、このようなことが起こるとは…」

と驚きを隠せない様子。休日や夜間の体制は、病院内部でしかわからないという。   「奈良の件をきっかけに、救急時の対応について産科関係者間で論議が高まりましたが、生かされていないのが残念です」  

救急体制の問題は、産科だけにとどまらないようだ。総務省消防庁の調査によると、07年中に救急搬送されたのは全国で491万8479 人。そのうち、受入医療機関が決定するまでに照会した回数が、4 回以上は1万4387 件、6 回以上は5398 件、11 回以上は1074 件だった。もっとも多い照会回数は50 回にもなる。地域別でみると、首都圏や、近畿圏などの大都市周辺部で回数が多い傾向にある。医師不足の問題は、東京の最先端の現場でも起こっている。

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今更ですけど、都会も医者は足りません

もし、土日だろうと完全な体制で患者を受け入れることを国民や政治家、官僚が望むのであれば医者の数は全く足りません

 

そして医者の数も足りていませんが、看護師さんなどパラメディカルも足りません。パラメディカルも足りないからさらに受け入れが難しい。

 

うちの血液病棟は…土日に関しても看護師さんサイドも協力的で、急患とあれば(先日のように)ベッドの大移動をしてででも受け入れたりしますけど・・・。

 

何故か今回産科をクローズアップさせていますが、いずれ

内科もたりません(血液や腫瘍内科は全く足りてないですよね。すでに)」

外科も足りません

脳外科もダメです

麻酔科がいないので手術不能です」

循環器内科がいません

 

・・・・ Point of no returnに入る前に対応できるかどうかですけど、こういった状況になる前に根もとに刃をむけるような対策を行ってほしいものです。

 

僕は医者の数、医療従事者の数を増やす政策を行うのは当然として、教育面の大改革で現場にも人数を一時的にでも増やせないか…という考えですが・・・。

 

さて、今駅伝は終了しました。駅伝のたすきをつないでいく、思いをつないでいく・・・これが好きです。

医療に関しては・・・先輩ドクターたちが残している思いをつないでいくことができるのかしら・・・・

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なかのひと 

それでは、また。

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文科相も医師不足を認識:横の連携を病院だけでなく、省庁もやってください!

2008-10-26 00:31:03 | 医療

さて、さらに行きます

 

今(というより、常に)考えているのは死ぬまでに何ができるかということですが、さて医者としての自分もそうですが、一人の国民として国や世界のために何ができるのか・・そんなことを考えてしまいました。

自分の葬式の写真を作っておこうかな~とか思ってみたりw

そうすれば死ぬ覚悟をもっていつでも対応できますからね。 まぁ、死ぬ前にやりたいことがいっぱいあるので、できるだけ生きてはいようと思いますが・・・w

 

さて、次の記事です。これも短めです。

「医師不足も根本原因」と文科相 妊婦死亡問題で

10月24日12時44分配信 産経新聞  

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20081024-00000535-san-soci

東京都内で脳内出血を起こした妊婦(36)が、8病院に受け入れを拒否され、死亡した問題について、塩谷立文部科学相は24日の閣議後の記者会見で、「特に産科では医師不足が言われており、そういう根本的なことも原因としてあった」とする認識を示した。  

塩谷文科相は、大学医学部の定員増や臨床研修制度の見直しなど、医師不足対策を進めていることを説明した上で、「これらの施策はすぐに結果が出ない。救急医療体制や各機関の連携を整えることが必要だ」と述べた。

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文科相も医師不足が原因と認識したというのはとてもよいことだと思います。

 

救急医療体制や各機関の連携を訴えられておりますので、まずは省庁…特に文科省・厚労省・総務省などの連携を行い、早急に縦割りではなく横の連携をもって、問題に対応してもらいたいと思います

 

今、課長さんになられている厚労省のお役人の方が「意外と文科省などとも連携しているのですよ」とおっしゃっていたが、基本的にその方も含め、認識が足りていないのだと思います。

 

 医師不足は医療体制、国民の安全だけでなく将来の税収・経済などにもかかわる国の一大事だと思うのですが・・・なぜか扱いが軽いですよね。

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なかのひと 

ということで、僕は一旦小休止に入ります。

それでは、また。

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