こんばんは
今帰りました。
今日は病棟は少し荒れているものの、どうにかなりそうな感じです。
現在当科の病床数20床に対して、入院患者30名(先日30名と書きましたが31名でした)の状況ですが、入院して抗癌剤治療が必要な人はまだいる状況です(特にベルケイドの導入したい人が2名とAILTの人のケモをしたい…早めに・・・)。
僕の担当している患者さんだけでもその状況ですので、患者さんはあふれているといってもよいと思います。
血液領域は特殊な診療科ですので、一般の科では診てもらえず、ベッドを貸してほしいといっても「支持療法」以外では借りられず、抗癌剤治療などもってのほかと言うことになります
かといって他の病院も同じような状況・・・ 。周囲に「治療」を依頼できるような病院はなかなか見つかりません。
現在日本の医療が崩壊しつつある例になるかは不明ですが…例えば最近・・・何箇所かの大学病院から「もう打つ手なし」と言われてしまうような骨髄異形成症候群のRAEB‐2の方々。そう言わないと他の治療できる患者さんの治療枠がなくなってしまうのでしょう。
確かに根治させる方法があの年代(60歳過ぎ)ではないのでやるといっても「VitK、VitD」の分化誘導療法くらいですが(まだ、日本ではアザシチジンやデシタビンはまだ使えないし)、それでも先日はHb6~7、Plt4万で末梢血中にBlastがいた人が2ヶ月後にはBlast消失、Hb9、Plt25万になっていたり・・・・反応する人はいます。
しかし、全員を受け入れようとしてももはや不可能なレベルになって行っているのだな・・・・。
だから、「無理なものは無理!」と断られてしまうのだろう。
将来的に根治させるすべがない患者さんを診療して、他の治療法のある患者さんが診れなくなるのは問題だというのはわかる。
しかし、医者としてはやりたくない選択肢だ・・・・。やりたくはない。できるだけ、手が打てる何かがあるならやってみたい・・。しかし、それすらできない状況に陥りつつある「日本の医療」というのはどういうものだろうか・・・。
日本の医療。これは停滞しつつある。停滞ならまだしも、足元から崩れ落ちかけていると実感できる。
その危機感が「国民」や「政治家」「マスコミ」などに伝われば本当に良いと思う。
このままでは本当に「命の差別化」をしなくてはならない。そしておそらく、「できることがある」という患者さんに対しても「他の人よりも可能性が低い」「延命するだけに終わる」「年齢」「将来的には厳しい」などの理由で診察ができなくなるのだろうな・・・
医者が少ない
病床数が少ない(診療科もある)
医療費が少ない
といったような理由のために・・・
そんな理由のために現場が精神的に苛みながら「患者」を「平時にもかかわらず」「Triage」することになるのだろう・・・
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困ったものだ・・・。 ちょっとしたら軽く走ってきます。1時間くらいかな・・・
P.S
最近は脈拍数が50~60/分まで下がってきました。学生時代は40回くらいだったんですけどね
やはり運動は重要ですw