新・眠らない医者の人生探求劇場・・・夢果たすまで

血液専門医・総合内科専門医の17年目医師が、日常生活や医療制度、趣味などに関して記載します。現在、コメント承認制です。

診療報酬本体引き下げ(?)

2011-11-22 20:24:48 | 医療

こんばんは

 

先程も書きましたが、本日は全く寝ておりません。少しうとうとしましたが…寒さのあまり眠ることもできずw

さすがに帰宅中、自転車通勤ですが車にはねられかけましたw

スピードの出しすぎもあるので、そのあとはゆっくり走らせてきたのですけど…寝不足では危ないですねw

病院勤務中は2~3時間睡眠は日常茶飯事でしたが、貫徹は逆に少なくしようとしていました。1時間でも寝ないと判断ミスが起きるので)

さて、その寝不足の頭なので言いたいことが書けているかが不安ですが、これらの記事を紹介します。

開業医と勤務医「収入同程度に」政策仕分け

http://headlines.yahoo.co.jp/videonews/nnn?a=20111122-00000039-nnn-pol

日本テレビ系(NNN) 11月22日(火)17時14分配信

 国の重要政策について議論し、方向性を提言する「政策仕分け」は、3日目の22日から医療や介護、年金など社会保障をテーマにした議論が始まった。22日の議論では、開業医に比べ、救急や産科などの勤務医は負担が多い割に給与が低いため、離職率が高く、医師不足につながっている問題が取り上げられた。

 仕分け人・玉木雄一郎議員「みんな、お医者さんですよね。同じお医者さんなのに、何でそもそも診療報酬が違うんですか」

 仕分け人「結局のところ(厚労省が)正しいサンプリングを取っていない。実態をちゃんととらえて、診療報酬の効果とか、お医者さんの待遇状況を見ているんですか」

 厚労省側「今のご意見は今後、中医協(=中央社会保健医療協議会)で反映していきたい」

 仕分け人「問題意識はほとんど同じという中で、なぜスピード感がないのかを議論している」

 議論の結果、仕分け人9人中6人が来年度の診療報酬改定では「総額を据え置くべき」とした他、中・長期的には開業医と勤務医の収入を同じレベルにすべきなどの提言がまとめられた。

 一方、公共事業のあり方についても議論され、国交省から、財政事情が厳しいため、このままでは37年以降、一部の社会資本の維持管理が賄えなくなるとの試算が示された。議論の結果、「新規投資は厳しく抑制し、民間資金の一層の活用を図るべき」などと提言された。
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 政府の行政刷新会議(議長=野田佳彦首相)が行う「提言型政策仕分け」で対象となる社会保障分野に関して、財政当局側が提示する論点が21日、明らかになった。医療サービスについては、診療科や病院・診療所の間で、リスクや勤務時間に応じた診療報酬にするため、配分の大幅な見直しや、開業医と勤務医の収入の平準化の必要性を指摘している。医療サービスの仕分けは、22日10時40分から行われる予定。

 現在の医療保険制度については、医療費が経済成長を上回って伸びる見込みのため、「持続可能ではない」と明記。税金と保険料が大半を占める医療費が増大し、公務員の人件費削減や民間企業の賃金の下落傾向、さらにデフレが続いている中で、医師の給与は上昇しているとして、「診療報酬本体(医師の人件費など)の引き上げは国民の理解を得られず、引き下げはやむを得ないのではないか」と問題提起している。

 また、診療報酬の配分を大幅に見直すことで、「産科など特定の診療科や、地域の中核病院の医師不足の改善に繋がるのではないか」としている。

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僕の給与は今年・・・大体年収800万で、先日書きましたが1年に2日しか休みはなかった(このころは670万だったかな)です

年収800万が安いか…といわれると、僕は決して安くはない、標準以上の生活は可能と思います(専門医としてどうですかと言われればw)

ただ、やっていることがハードすぎる…というのはあります。

 

血液内科で主治医として病棟勤務をしていた時、僕は経験も多く得ましたし・・・やりがいもありましたから不満はないです。

楽しかったし、患者さんや家族が喜ぶ姿を見るのはうれしい。医者は僕の天職であると思っているのは、そこにあります。過去にも書いておりますが、お金ではなくやりがい。知識を得る楽しさ(本当は発表して、もっと多くの人の役に立たないといけないのでしょうけど)。そこが医者を続けている理由です。まぁ、150人いると1人くらいの割合で、ため息をつきたくなるような患者さん(や家族)に出会うことはありますが・・・・。

 

しかし、今は独身なのでまだよいのですが、結婚して奥さんができたとき・・・年に2日しか休みを取らなかったらどうでしょうか

休みをとっても、病棟から呼ばれる可能性があるから病院の近くで…という本末転倒のようなこともしてました

子供ができても、親は家にほとんどいない。休みの日もいない。たまに休みだと思ったら、病棟に呼ばれていなくなる。

まだ、そういうことは現実として起こっています(僕の知っている限りにおいて)。

 

実際、僕は友人(ネット友達)と水上へ温泉+ラフティングをしにいくはずだったのもドタキャンしました

 

病院勤務で医師数が不足している診療科、特に急変の多い診療科の医師は疲弊しています

 

それに対して診療科の偏在とよく書かれていますが、医師の実数が不足しています。

 

これからさらに不足すると僕も思っています。僕は感覚的に思っていましたが、東大医科研の上先生たちは先日発表されたように「数」で示されました。

 

医師の数を増やすために、人件費を2倍に増やせ…と僕は言うつもりはあまりないです。ただ、診療報酬を減らすのは勘弁していただきたい

理由は

1、日本の人件費の割合(%)は欧米の人件費の割合よりも少ない(医師の収入が多すぎるということはない)

2、過去に書いてきた「教育施設」としての大学・大学病院活性化のために、どうしてもスタッフの増強が必要であり、医師の人件費を特に増加してほしい(本来バイトに行くのではなくて・・・各病院の医師数は不足していなくて大学病院は大学病院で質と量のある臨床と、臨床に反映するような研究と、将来の国民のために尽くせる医師の養成を行うために、システムを変えなくてはならない←結構、奥深い問題だと思っているのですけど)

3、システムが変わることなく、金を減らせば・・・医師のなり手がなくなる

4、医師数を増やそうとしているにもかかわらず診療報酬本体を下げる方向へ・・・といえば、パイの奪い合いになってしまう(本来はブルーオーシャン戦略をとれればよいのだが・・・・)

 

財務省の主計官が2009年の「事業仕分け」の時に

医師の給与の大半は、税金や保険料から支払われており財源としては公務員給与に近い。診療報酬を仮に1%引き上げると約3400億円の医療費増、1700億円の保険料負担増として跳ね返るにあっては、全体の上積みをして勤務医に配慮するというのではなく。全体の水準を見直したうえで必要な所にあてる財源を捻出すべきでないか

といったことから、診療報酬の大幅増はなくなりほぼ据え置きになったといわれています。けど、医師は国家公務員ではない人も多いですけど、国民のために尽くす職業なんですけど・・・。

この影響をまだ引きずっているのでしょうか?

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医療費に関しては・・・日本経済の成長が乏しく、高齢者社会は待ったなしで訪れているので、医療費の対GDP比は増える傾向にある。医療費のGDP比は8.5%(けど、国の出しているのは6.9%)と上昇しているが、実際はもっと増えていないとおかしいのが実情(下参照)である。そうすると医療費増加に転じる前のイギリスのように、患者が治療を受けられなくなったり、医師が海外に流出する可能性もある。

僕が書いていることが正しいのかはわかりません。まぁ、Blogなので好きに書いていますが、少なくとも読んでいただいた方に時間を無駄にしたと思われないようにしたいと思って書いています。
では、また(ねむっ)
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ど~でもいい話:僕とブログラム

2011-11-22 18:52:13 | Weblog

こんばんは

昨日から仕事で貫徹状態です。眠いので、もう少ししたら寝ると思います。

 

現在、ブログラムというのもやっているのですが、一応ランキングになっているので、こちらの応援もよろしくお願いいたします。

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