駿 府 は 96 か 町

駿府はちぃっと覇気がないけぇが,御所(ごせ)っぽくていいじゃん【ごせっぽい≒平穏でせいせいしている様】

静岡銀座(?)の終焉

2020年04月02日 22時00分00秒 | 街かどのメヌエット
▽ 葵区・七間町4番地/葵区・両替町二丁目1番地
 
 
 
両替町通りと七間町通りが交わる箇所です.
ここには,おそらく終戦直後からあったと思われる
木造モルタル二階建ての長屋形式の商店街があり
交差点角の二階部分には「静岡銀座街」の表示がありました.
 
写真のとおり,肝心の銀座の文字のところは
外壁の修理のためなのか数年前からなくなっていました.
 
静岡銀座街という表示があったにも関わらず
誰も静岡銀座街あるいは静岡銀座などと言う人はいませんでしたし
静岡銀座街はどこかと尋ねても誰も答えられなかったくらい
実際にはその名称は存在感がないものでしたので
表示の必要性もなかったのでしょう.
 
どうしてこの建物にそのような名称が付けられたかは
定かではないのですが
静岡の中心となるようにとの意気込みで付けられたのか
あるいは両替町一丁目旧両替町二丁目には
江戸時代初期には実際「銀座」があったからかの
どちらかなのでしょう.
(駿府の銀座は,江戸〔現在の中央区銀座二丁目〕に移されました.
  東京・銀座の町名は江戸期には「新両替町」という名称でした.)
 
それはともかく隣接する静活株式会社のボウリング場などが入るビルが
この静岡銀座街の部分も含めて一画地として建替え
ホログラムシアターをメインにした複合エンターテインメントビルとして
再開発する計画のため
数年前からここに入居する商店が徐々に撤退し
昨年(2019年)末には完全に空き店舗になっていました.
 
それがいよいよ工事が始まり
取り壊しが始まりました.
ここに静岡銀座街なる建物があったことなど
誰にも認識されずになくなってしまうことでしょう.
 
 
追 記:
七間町通りと両替町通りが交わる角地に建つこの建物が建つ土地は
「七間町(旧七間町一丁目)」と「両替町二丁目(旧両替町四丁目)」に
またがっているのかもしれませんが(住居表示は未実施,番地表示地区)
商店街組織としては七間町の商店街に所属しているようです.
 

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