立場:その4 のつづきです。
せっかく旧東海道を歩くのだから
このまま江戸は柳沢吉保の下屋敷あたりまで
歩いて行ったらどうかというお話もあったのですが
今のところ、そこまで元気はありません。(笑)
でも、せっかくですから
街道からちょいと寄り道をして
「やぶきた」というお茶の原樹を見てから帰りましょうか。
それは、清水区中之郷一丁目8番の角を
県立美術館方面へのだらだら坂を300mほど
上がったところにあります。
「やぶきた」は
茶の優良品種の発掘に全生涯をかたむけた
杉山彦三郎(1857年、※有渡郡中吉田生まれ)氏が
中林という竹やぶの北側で生まれた茶に命名したものだということです。
現在、全国で最も多く栽培されているお茶は
この「やぶきた」という品種で
特に県内では、ほとんどが「やぶきた」だそうです。
つまり、この1本の原樹が
全国の大半のお茶畑の大素ということなのでしょう。
▽ 途中にある静清土地区画整理事業完成記念の碑
(「だいだらぼっち」を表しているらしい)
▽県の天然記念物に指定されている「やぶきた原樹」(駿河区 谷田24番)
(谷田159番地(区画整理事業と住居表示の実施で町界が変わり現在の中吉田41番)から移設)
▽“やぶきた”には関係ないが、中之郷から草薙にかけては植木屋さんが多い
(清水区中之郷一丁目9番)
※中吉田の変遷
市町村制度成立以前=「有渡郡中吉田村」
1889年=有度村成立「有渡郡有度村中吉田」
1896年=有渡郡が安倍郡に編入のため「安倍郡有度村中吉田」となる。
1955年=有度村が清水市へ編入「清水市中吉田」
1958年=旧有度村の一部を静岡市へ編入のため「静岡市中吉田」となる。
このとき静岡市へ編入されたのは中吉田のほか平沢、谷田の一部(現駿河区谷田)、 中之郷の一部(現駿河区弥生町)
2005年=政令市に移行「静岡市駿河区中吉田」
市町村制度成立以前=「有渡郡中吉田村」
1889年=有度村成立「有渡郡有度村中吉田」
1896年=有渡郡が安倍郡に編入のため「安倍郡有度村中吉田」となる。
1955年=有度村が清水市へ編入「清水市中吉田」
1958年=旧有度村の一部を静岡市へ編入のため「静岡市中吉田」となる。
このとき静岡市へ編入されたのは中吉田のほか平沢、谷田の一部(現駿河区谷田)、 中之郷の一部(現駿河区弥生町)
2005年=政令市に移行「静岡市駿河区中吉田」
でも、何気なく見ているその源樹は、静岡のお茶のルーツでもある大切な木なんですよね。
今度通るときは徒歩で、じっくりと観察しながら見てみたいです。
この原樹では、茶摘みはしないのかなどと思ったりしてしまいました。(笑)
街区も変わってしまったので、昔と今を対比するのは一層困難なようです。