駿 府 は 96 か 町

駿府はちぃっと覇気がないけぇが,御所(ごせ)っぽくていいじゃん【ごせっぽい≒平穏でせいせいしている様】

静岡市出身の聖一国師が開山した京都・東福寺を訪ねる

2013年03月29日 00時00分00秒 | ちょいとお出かけ
▽ 三門からの法堂(左手に京都タワーが見える)




▽ 国宝の三門(棟高22mで禅宗の寺院の三門としては最も大きい)






  ▽ (左)三門の太閤柱(角柱) ・ (右)聖一国師像(法堂内)


▽ 法堂の堂本印象(どうもと いんしょう)による天井画「蒼龍」


▽ 法堂の吉山明兆(きつさん みんちょう)による重要文化財の 涅槃図 (大きさ8間×4間)
   (通常は描かれないネコが左下に描かれている)



静岡市民なら静岡茶は
 栃沢
(とちざわ:葵区・栃沢(旧大川村))出身の聖一国師(円爾:1202~1280)
宋からお茶の種子を持ち帰り
 足窪
(あしくぼ:葵区 足久保奥組)に植えたのが始まりだということは
 先刻御承知のことでしょう。

(静岡市制定の「お茶の日」が11月1日なのは国師の生誕の日に由来)

その聖一国師が開山したのが
 京都五山
(天龍寺・相国寺・建仁寺・東福寺・万寿寺・別格:南禅寺)のひとつである東福寺ですが
静岡市民には、存外東福寺のことは知られていないのかもしれません。

旧暦2月15日は釈迦の入滅の日ですが
月遅れとなる3月15日に
 涅槃会
(ねはんえ)が行われることが多いようです。

東福寺でも3月14~16日に涅槃会が行われるため
 普段は非公開の法堂
(はっとう:本堂に当る)の大涅槃図を無料で見ることができます。
 また有料ながら国宝の三門の上層へ登ることができるのもこの時期だけです。

(法堂、三門とも不定期で公開されることがあるようですが
 そのときは特別料金になるようです。)

法堂内では大勢の人が写真を撮っていたので
少々驚いたのですがどうやら写真の撮影は
特に規制されていないようです。

他の寺院でも大涅槃図の公開がされることがあるのですが
東福寺のように写真撮影も自由ということはなく
 この寺の鷹揚さは特筆に値いするでしょう。

(この法堂自体は、1881年焼失し1934年に再建されたもので比較的新しい)

また、東福寺の三門より少々大きい知恩院の三門(不定期に公開)では
三門の上層から写真を撮ることも禁止されていますが
ここ東福寺では禁止されていませんでした。
 さすがに三門内部

 (極彩色の天井画、宝冠釈迦如来像・十六羅漢像)は撮影できません。


▽ 法堂前のチャノキ(ほとんどの人が気づかないのはちと残念)





静岡人としてぜひ目に止めてほしいのは
法堂前に植栽されたチャノキです。

これらは静岡市の大川中学校などが
献茶木として植えたようです。

京都で静岡のチャノキに出会うとは
静岡市民として少々晴れがましい思いがします。
(笑)


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