第二節 目的または目的論的概念
— review (@myenzyklo) 2016年7月4日 - 18:50
§101
目的にあっては媒介されたもの、つまりその帰結であるところのものは同時に、直接的なものであり、第一のものであり、また根拠でもある。生産されたもの、または媒介を通じて定立されたものは、生産すること、とそれ自身の直接的な
規定を前提として持っている。そして、逆から見れば、生産することは、根拠としての結果を目的としており、したがって、その根拠そのものは活動を第一に規定するものである。
— review (@myenzyklo) 2016年7月4日 - 18:50
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— review (@myenzyklo) 2016年7月4日 - 18:50
例えば一軒の家を作る時、その家はその設計図を根拠として建築されるのであり、逆に言えば、大工はその設計図を目的にして建築する(活動する)のである。大工は、家の設計図を活動の根拠とするとともに、かつ、それを目的にして建築するということである。
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— review (@myenzyklo) 2016年7月4日 - 19:03
目的をもった行為は一個の推理である。そこでは主観的な形式にある全体が、その客観的な形式と結びつけられる。つまり、概念は目的をもった行為を介して、その実在性を得るのである。だから概念はそれを通じて規定された実在の根拠でもある。
§102
— review (@myenzyklo) 2016年7月4日 - 19:29
外的な合目的性Die äußerliche Zweckmäßigkeitとは、それ自身の中に自己を規定する概念をもたないか、概念を外からの形式として他の主体から、それとの関係として結びつけられているかぎりの一つの或る物についていわれるものである。
§103
— review (@myenzyklo) 2016年7月4日 - 19:49
内的な合目的性Die innere Zweckmäßigkeitとは、自身の内部に自己の概念を、そしてまた、目的と手段をもち、かつ自己を実現しようとする目的と実現された目的を自己のうちに同時に持っているような一つの或る物についていわれる。
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— review (@myenzyklo) 2016年7月4日 - 19:55
外的な合目的性Die äußerliche Zweckmäßigkeitと内的な合目的性Die innere Zweckmäßigkeitとの差異を明確に捉えたことがヘーゲルの功績とされる。ここから、内的必然性と外的必然性の違いが生じてくる。単なる因果関係は後者である。
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