小寒い日々に咲き淀んでいた桜が一斉に開花した。近くの公園はこの数日で満開になり、桜のトンネルが出来た。春休みになって遊びに興ずる子供達と、花を愛でる大人たちで公園は賑わい、その中を急ぎ足で職場に向かった。
デイケアにお越しになったお年寄りと、今度は桜のトンネルをユックリ散歩した。いつにも増して何度も立ち止まり、振り返り、写真撮影をする。昨年もそうだった。この1年の内に少なからぬ人たちが入れ替わった。通所不能。施設入所。入院。死去。理由は様々。桜の花を愛でながら「来年も来れたらいいね」と祈りににてそう思う。
帰り道、2人の中学生がギターの練習をしていた。「聞かせて頂戴」の言葉にハニカミながら、「上手く弾けませんケド・・ 」と弾いてくれた。孫、ヒョットしたらひ孫ほどの年齢の子供達の演奏は、殊更にお年寄りを喜ばせる。彼らにもメッタになかろう機会。私達が引き上げた後一体どんな会話を交わしたろうか。