玉川上水の辺りでハナミズキと共に

春は花 夏ほととぎす 秋は月 冬雪さえてすずしかりけり (道元)

吾子の喜色が嬉しくて

2010年01月22日 | ねったぼのつぶやき

 夜中に目覚めると、深夜放送のスイッチを入れるのが習慣になって久しい。昨夜は、悩みながら子育てし「今日の風は何色?」を出版、以来インターネットで子育て広場を立ち上げ、相談活動をしている母親へのインタビューの再放送だった。その子供とは「ヴァン・クライバーン国際ピアノコンクール」で優勝した盲目のピアニスト辻井伸幸さんである。

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 フリーアナウンサーをしていたというその人の声は明るく明快であった。子供をもった頃や迷いが生じた時何冊も本を手にした。しかし我が子の成長はどの本よりも遅く逆効果に思え、子供の喜ぶ姿を第一にすることにした。そして音に対する反応がいいことに気付き楽器を与え、読み聞かせなども誇張気味にして本人の想像力を掻き立てたという。

 一方父親は多忙な仕事(産婦人科医)の傍ら、子供が満2才になる位までは母子が何かの調子で死を選択するかも知れず、自宅に帰っていたという。今や演奏活動で世界中を駆け回る我が子を遠くから見やりながら、「これでどうやら食っていける」と父親は安堵し、母親は自身の活動が忙しくなって「親離れ子離れが出来て嬉しい」と吐露していた。彼女が講演や相談活動に励むのは、手本を示して下さった先輩達から学んだことをお返したい一念からと語っていた。

コメント (1)
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