玉川上水の辺りでハナミズキと共に

春は花 夏ほととぎす 秋は月 冬雪さえてすずしかりけり (道元)

*二年目の企画

2010年01月25日 | 玉川上水の四季

 冬の最後の節気である大寒が終わると2月4日からは春の最初の節気の立春である。鈴木忠司さんの玉川上水オープンギャラリーの展示が間もなく二年目を迎える。20日に大寒の展示をのぞいていている時、久しぶりに全く偶然に鈴木さんにお会いして話を聞く機会ができた。その労をねぎらい感謝の気持ちを述べた。いや一年はあっという間だったと言う。9坪の狭い土地だけど固定資産税がばかにならないと言う。ほかにプリント代もかかるであろう。あと一年ほどで古稀を迎える鈴木さんは血色もよくお元気そうである。

 パネル3枚(畳3枚に相当)のメインの東側展示には毎回4枚ずつ計12枚の写真が掲示される。そして写真の撮影年月は必ず表示されている。今回大寒の展示のテーマは「冬から早春の花」である。〈早咲きの木の花〉としてローバイやマンサクなど、〈冬から早春の花〉として何年か前の2月に撮ったサンシュユ、椿、スイセン、福寿草、〈早咲きの野の花〉のパネルにはつぎのようなコメントがある。「早春には散歩コースは上水の右岸を歩くことを勧めます。オオイヌノフグリ、ホトケノザ、ニヒメオドリコソウなどを日当たりのよい場所に見つけることができるでしょう」

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 二年目の企画としてギャラリー友の会を開催すると鈴木さんは熱く冷静に話す。毎週日曜日の午前10時半から午後12時半に開く。ギャラリースタッフによる展示作品の解説や、二十四節気と玉川上水の自然の解説、その気になれば散策ポイントへの案内などを考えている。第1回は2月7日(日)である。当初は隔週ということで考えていたが、混乱しそうなので毎週ということにしたという。さらに3年目の展示の計画に取りかかっているという。これは2年目の聞き違いではない。過去一年の展示作品はすべてパソコンに保存されていることは言うまでもない。

 節気ごとの展示だから一年では24回になる。鈴木さんは2週ごとに展示を入れ替えるのだから、なるほど一年はあっという間と感じるだろう。春夏秋冬それぞれ6つの節気がある。今年も6回のうち1回は写真ではなく鈴木さんの鉛筆画の展示になるはずだ。武蔵美出身で元市職員の鈴木さんの鉛筆画は淡くやわらかい色調のものだ。物の輪郭を定かに描こうとはしない絵である。写真は撮りだめたものがあるだろうが絵の方はどうだろう。今では好きなお酒も、月に2度ほど展示終了後にスタッフと一緒に飲むぐらいだとお聞きしている。

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