玉川上水の辺りでハナミズキと共に

春は花 夏ほととぎす 秋は月 冬雪さえてすずしかりけり (道元)

ケアマネージャー業務

2013年02月02日 | ねったぼのつぶやき

 鳴り物入りでスタートした介護保険制度が発足して12年が過ぎた。ドイツを手本にした制度で高齢者の社会的入院の回避と、増加する高齢者の介護を社会で担う(互助制度)ねらいでスタートした。経年毎に財政は膨らみ、諸問題を孕んではいるとはいえ概ねその方向沿って来た。しかし医療・介護両保険に係って来た私にとって、最近「ちょっと変」という事例が何例か続いている。

004 介護保険制度のキーマンはケアマネージャーと呼称される介護支援専門員である。この資格は都道府県知事の認可が必要とされ、私も第一回資格試験を受け認定証を得たが、兼務は出来ないので使った事はない。業務としてはサービスを受けたい人(家族)に対し、制度全般の相談やサービスの紹介・申請を行い、サービス事業者に結び付ける。その後も継続してサービスが、計画通りに実施されているか評価する。特徴的なのは対価の支払い法で、利用者は払わず公費で負担される。つまり無料で介護相談に乗り、利用者(家族)の側に立つのはいいのだが、「便利屋」になってしまっているやに見える事も・・。

 「ちょっと変」というのは、御家族とケアマネで「密議」が行われているフシがある事だ。デイでは通所可能な方なら全部受け入れている。退院後で復帰不能とか、老人ホームやグループホーム入所ならやむを得ないが、同一運営体に小規模多機能(泊まれるデイ)があるというのに、他所の小規模多機能に移す事だ。喜んで参加して下さってる方が、イキナリ違うデイに変わる事を知りながら、口止め依頼を受けた我々は見てるしかない。痴呆の強い方ならともかく明晰な方を・・・個別性があるとはいえ、本人を置き去りにして家族のみを見ているように思えるケアマネがいて嘆かわしい。

コメント (2)
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