玉川上水の辺りでハナミズキと共に

春は花 夏ほととぎす 秋は月 冬雪さえてすずしかりけり (道元)

*穀雨

2015年04月23日 | 玉川上水の四季

 台湾から帰って2日目の4月20日の朝に与那国島近海でマグニチュード6.8の地震があった。台湾では水道管が破裂したり、火災が発生したりなどの被害が出たという。台湾も地震ということでは日本列島と同じ環境にあると言えるだろう。さて20日は二十四節気の穀雨だった。オープンギャラリーの鈴木さんが取り上げた穀雨の樹木はフジ、野草はキンラン、野鳥はエナガ、昆虫はアオスジアゲハである。

 四つの分野にはそれぞれいろいろあるが、分野ごとに一つだけを取り上げて解説している。玉川上水をこよなく愛する鈴木さんの真実が伝わるその解説の一部を紹介しよう。「キンラン」は雑木林に咲く貴(黄)婦人です。最近は小川橋から小松橋の法面に多く見られるようになりました。清流復活があってまもなくの頃は苦難の時代でした。(イチリンソウ、ハナズオウ、シャガそれぞれ 6日、14日、14日撮影、写真はクリックすると拡大します)

 

 当時は歩く人も少なく、ゴールデンウィークの頃に咲くキンランも少なくどこに何本あるかの数が分っていて、新しく見つけるのが楽しみでした。新しく見つけてつぎの日に行くと、花が消えていました。注意の立札を立てても効果がなく、一度に十数本持ち去られたことがありました。現在は人通りも多くなり、自然保護の道徳も向上したのでしょう。玉川上水のキンランは緑道を歩くだけで花を楽しむことができる散歩道になりました。

 「エナガ」の親子を観察するには毎日午前8時から10時までの2時間散歩してください。観察コースは鷹の橋を中心に上流は寺橋まで下流は小松橋までを8の字に歩いてください。エナガは巣立ちをすると親の近くに集合します。この時に鳴き声がしますので、見逃さないこと。そのためにはお喋りは禁物です。また親の姿に出会ったらその行動を追ってください。きっとその先に幸運が待っているでしょう。

コメント (1)
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