四月の第一月曜日の曇り空の下を、西武新宿駅で降りて新宿通りを四谷駅まで歩いた。前々回は靖国通りを市ヶ谷駅まで歩いた。私はこの区間に関するかぎり新宿通りの街並みの方が好きだ。最初は新宿御苑の北側を歩くことになる。御苑と新宿通りの間に大通りとはまるで別世界のような閑静な通りがある。御苑に沿って新宿門と大木戸門の短い区間を歩いた。そのうち御苑の中も歩いてみたいと思う。
大木戸とは甲州街道における関所のことで、近くに玉川上水の四谷水番所が設けられ、ここから江戸市中へ配水していた。玉川上水ゆかりの場所を訪ねることができて満足だった。まもなく上智大学の建物と四ツ谷駅が見えてきて外堀通りに突きあたり、そこを左折すると防衛省の正門に到着する。時間調整のため四ツ谷駅周辺を散策して外堀公園を発見しそこのベンチに腰をおろした。
翌日の朝刊に小さいながらも「辺野古移設反対・防衛省前で抗議」という記事が出た。市民ら約140人が参加して、応対した防衛省担当者に、新基地の建設中止などを求める文書を手渡した。参加した嘉手納町出身の山梨県立大名誉教授、島袋善弘さん(72)は、5日の知事と官房長官の会談を踏まえ「知事は一歩も引かずに沖縄の声を代弁してくれた。東京からも反対の声を上げ続けたい」と語ったとあった。
インタビューにつぎのように答えているのは誰だか分りますか。「過去の談話は閣議決定したものではないという指摘もあるが、その時々の首相が言ったということは、国家としての意見、見解の表明です。それをころころ変えるようでは信頼されません」「国立追悼施設は必要で、国民が首相の靖国参拝の何が悪いみたいな意見ばかりになればまずい」「沖縄の扱いがひどいと言うならメディアがもっとしっかりしなきゃ。メディアが黙っていれば官邸はこれでいいんだと思いますよ」答えているのは元首相の福田康夫氏です。