台湾に出発の15日の朝刊に「没後20年テレサさん記念切手」の記事があった。それによると台湾の郵便局は15日から4種類を385万枚を発売する。「アジアの歌姫」は香港で行われた天安門事件の抗議集会に参加して歌を披露し、熱望していた両親の故郷である中国でのコンサート開催の夢は途絶えたのだった。
その記事の下には「14日に日本メディアと会見した馬英九総統」の記事がある。今年台湾は抗日戦争勝利70年を記念する大規模な軍事演習や国際シンポジウムなどを実施する予定だが、馬総統は対日関係には影響しないとの考えを示した。「歴史的な誤りは許せても歴史の真相を忘れることはできない。反省を通して新の教訓を得ることができるというのが私のスタンスだ」と強調した。
成田空港14:30発のチャイナエアラインは機内食が出て、約3時間半で桃園空港に到着する。機体の尾翼には国花である梅の花びらが大きく描かれている。蒋介石を記念した中正空港は2006年に桃園空港と改称された。現地係員で61歳の男性の「葉(よう)」さんが出迎える。時差は1時間だったが私の時計の針は日本時間のままにしておいた。南下するバスの中で1万円を2500元に両替した。交換率は1元が4円であり、かなり円安になっている。
台湾の国土はさつま芋の形をして面積は九州ほどの大きさだ。整備のゆきとどいた高速道路は台湾の中央山脈の西側を南北に直線的に貫いて走る。どこまで走っても料金所のゲートが見えてこない。道路料金は e-TAG を無線通信で読みとるというシステムだ。走行距離に応じた料金が e-TAG口座で清算されるという。旅行の初日は空港から150㎞のバス移動で台湾の中西部にある台中市に日が暮れてから到着した。