玉川上水の辺りでハナミズキと共に

春は花 夏ほととぎす 秋は月 冬雪さえてすずしかりけり (道元)

*国民投票

2016年07月04日 | 捨て猫の独り言

 ユリは孫娘の名前でもある。自宅近くの玉川上水のヤマユリに昨年も出会っている。いまかいまかと学校の行き帰りに柵の中のヤマユリの蕾を覗いていた。「咲いたよ!」と大きな声がして学校から帰って来た。注目のヤマユリは6月28日に咲き始めた。5本あるヤマユリはそれぞれ複数の蕾をつけ順に花を咲かせる。どのヤマユリも大きく伸びて自身を支え切れずに斜めにかしいでいる。ほのかな香りが緑道に漂っている。その翌日すこし下流で、蕾は一つずつで小さい丈の2本のヤマユリのうちの1本が咲いた。今年見つけた若いヤマユリだ。

  

 私は國分功一郎氏をよく存じ上げている。朝日新聞の6月25日朝刊では英国の国民投票、29日の夕刊では民主主義についての國分氏へのインタビュー記事が掲載された。「1974年生まれ、高崎経済大准教授。2013年に東京都小平市の都道建設の見直しをめぐる住民投票運動に参加。昨年は基地問題で揺れる沖縄県名護市辺野古を歩いた。Eテレの<哲子の部屋>などのわかりやすい語り口で知られる」(たいまつ草とチョウセンアザミ)

 

 小平在住で我家では青梅街道へ出る時に「國分邸の前を行こう」などと道標代わりにしている。高崎への通勤は自転車で新小平駅に行き武蔵野線を利用しているはずだ。中沢新一、いとうせいこう、宮台真司などを呼んだ小平の集会には私も参加したことがある。「都道建設の見直しをめぐる住民投票に住民として関りましたが、これは明確に住民からの要求によるものでした。それに対し、14年のクリミアのロシア編入をめぐる住民投票や15年の<大阪都構想>をめぐる住民投票は、権力側の道具として使われた面が大きかった」

 「今回の離脱という結果は衝撃でした。国民投票が英国にとってよかったのかどうかその判断は難しい。しかし、遅かれ早かれ、やらざるをえなかったと思います。国民からの要求で行われた国民投票だと思います。今年3月まで一年間、英国に滞在して感じたのは政治の言葉がまだ生きているということです。今回の国民投票でも、投票直前の21日の夜に、BBCの主催で6千人の有権者が参加する討論会が開かれました。政治家も有権者も自分の言葉で語る。非常に充実した議論でした」

コメント
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