玉川上水の辺りでハナミズキと共に

春は花 夏ほととぎす 秋は月 冬雪さえてすずしかりけり (道元)

*動物園

2016年07月18日 | 捨て猫の独り言

 新聞につぎのような楽しい投稿があった。=朝食の支度をしていると、小2の息子が「心ってバランスを取るのが難しいよね」と話しかけてきた。ドッキとしながらもさりげなく「うん、難しいよね」と返すと、息子は「最後の点々を打つ場所が難しいんだよ、ホントに」(千葉県柏市・その心は・・・・・に一安心の母・42歳) きっとすてきなお母さんなんだろう。

 日曜日に二人の孫娘と出かけたのは自宅から1時間足らずで行ける井の頭動物園だ。彫刻館や小さな遊園地などが併設されている。武蔵野市にある都立の動物園で、小さいながらも一日楽しめる。今回の私の入園料は200円で子供は無料だ。それを聞いた孫娘たちは思わずにっこりだ。かつて私の子供たちが小さい頃に一度だけ連れてきた記憶がある。おそらく三十数年も前のことだ。その時よりも今回私は存分に楽しんだように思う。

 はやる気持ちをおさえて木陰のテーブルでまずは昼食をすませる。見学で最初に目にしたのは豚とヤギとニワトリだ。これらが一つの囲いの中で共存している。どこか懐かしい東洋の風景からスタートである。つぎはフンボルトペンギン、ヤクシカ、アムールヤマネコ、ニホンアナグマ、アカギツネ、カピバラ、フェネック、コウモリ、フクロウなどがいて、それぞれ15分ぐらいは観察すればもっと楽しいだろうなと思いつつ通り過ぎる。アカゲザルのサル山ではスタッフが野菜などと一緒に氷の塊をばらまくのを見学することができた。

  

 人気者だったアジア象の「はな子」は今年の5月26日に永眠した。その空っぽのゾウ舎には、まだ異臭が漂い、そして多くの献花が残されていた。リスが放し飼いされて足元を走り回る「リス舎」は扉を押して出入りする。おなじみのコゲラなどに始まり各種のヤマドリ、そしてツミなどのいる「和鳥舎」は最近の私には興味深かった。園内には長崎の平和祈念像の作者である北村西望の作品を展示する「彫刻館」もある。作品群のなかでは異質の「若き日の母」が私の目をひいた。北村は明治37年に南島原市に生まれ昭和62年に102歳で逝去している。

 

コメント (2)
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