庭の隅にある生ごみを処理して短期間で堆肥を作る容器(コンポスター)に米ぬかを入れた。残りの半分は畑の野菜に沿ってすじ状にまいた。発酵していない米ぬかに肥料としての効果があるかどうかわからない。ときおり数羽の雀が飛来して米ぬかをつついている。それをシジュウカラが見下ろしていた。上流にある玉川上水の小平監視所では流れ着いた大量の落ち葉の回収作業が始まっただろうか。(写真左からビワ、ネズミモチ、クロガネモチ)
11月から毎日新聞を購読している。毎日木曜夕刊にある近藤勝重のコラムの切りぬき作業が楽になった。というのも朝日購読の一年間は毎週一度図書館に出向いて「しあわせのトンボ」をコピーしていた。近藤と高倉健は18年間にわたって書簡のやりとりがあり、大学での講義に健さんがお忍びで参加したりしたという。83歳で健さんが没した翌年に近藤は「健さんからの手紙」を出版している。
近藤は1945年生まれで愛媛県立西条高校から早稲田政経学部へ進み、卒業後の1969年に毎日新聞社に入社している。44年生まれで学業の順調でなかった私の就職年は近藤と同じである。私の本棚にはまだ目を通さずにいる本が並んでいて、今後本は買うまいと固く心に決めていた。「健さんからの手紙」は友人に紹介はしたものの買わなかった。そのうち図書館で出会えれば読むだろう。
そんな私が誓いを破り、10月と11月に立て続けに出た近藤の2冊の著作を購入した。幻冬舎の「今日という一日のために」と、毎日新聞出版の「書く子は育つ」である。前者はコラム「しあわせのトンボ」のこれまで10年間の中から選んで加筆、修正したほか、新たに書き下ろしたコラムを含む。後者は毎日小学生新聞主催の「近藤勝重スーパーゼミ・親子で学ぶ作文教室」を受けて書き下ろしたもの。副題は「作文で考える力を伸ばす!」とある。じっくり味わいながら読ませていただく。