昨年の暮れに、思い立って短歌に挑戦しようとした。一日一首のペースで詠むことを目指したが、それが続いたのは一月半ぐらいで、年明けには週に一首ぐらいになり、最近では初期の思いは風前の灯のような状況にある。それはそれ、私が注目する故郷の歌壇投稿者二人の創作の足取りは今も堅調のようだ。
二人のつぎの歌が、最近の毎日歌壇に掲載されていた。「風邪に臥す独りの部屋に響きいし波音今もあのままにあり・垂水市・岩元秀人(1・25)」「あうことの可能な時は会わずして会えなくなれば夢に会うなり・霧島市・久野茂樹(2・1)」私もあきらめずにあと少し続けてみようと考えた。
〇ウイルスに勝つと思うなこの星で共存することこれが正解〇この国に遠き国より訪れて根を張る人よ共に生きなん〇見上げれば爆音響かせ首都の空を米軍機が飛ぶ
〇「戦」とは一息入れて老人は「人より国」と嘆き語りき〇辺野古にて基地はいらぬと老いてなおダンプを止める姿尊し〇この星がこわれそうだよ捨てられしマイクロプラが海にただよう