西武新宿駅で降りて都営地下鉄「大江戸線」の新宿西口駅から新御徒町駅に向かう。大江戸線は日本の地下鉄では最深部を走行している。この地下鉄は私の感覚とは逆に耐震性に富み災害時は救助作業の大動脈として利用されることになっているという。非常用の備蓄倉庫が麻布十番駅と清澄白河駅にある。
目指すのは「かっぱ橋道具街」だ。地図を見て目的地までの大体のイメージはできていた。地上に出るとそこは春日通りだ。かなり歩いたのちにおかしいと気づいた。手元の地図で確認すると、北に向かって行くべきところを南に向かっていた。混乱の原因は、最初に見た案内版の地図の南北が逆だったことが後で判明した。その案内板の写真がある。
東西に走る春日通りから、南北の新堀通りを北に向かうと菊屋橋交差点に出た。ビルの屋上にあるジャンボ・コック像に驚かされる。このビルはニイミ洋食器店、ここがかっぱ橋道具街の一方の入り口らしい。調理器具や食器なら何でもそろうという問屋街だ。
商店街の歩道にはアーケードが完備されている。まずニイミとは反対の浅草側を北に向かい、折り返して上野側を南に向かう。石鹸サイズぐらいの小さな砥石を買い求めているのだが、わが店ではそのような商品は扱っていませんと言われるばかり。