合羽橋北でUターンして道具街の上野側を歩いていると、店の並びの中の一画で、金箔張りの「かっぱ河太郎の像」にばったり出会った。2003年にできて道具街のシンボルになっている。なんとなんとその近くにある店で、ついに探し求めていた小さな砥石(サビト~ル)を手に入れることができた。
この日の目的を果たして満足して浅草方面に足を延ばした。南北の道具街に対して東西の筋に入るとそこは「かっぱ橋本通り」だった。アーケードのない商店街をゆくと、国際通りに出る。この名は沖縄にしかないと思っていた。ここ台東区での名の由来を知りたいものだ。
国際通りに出たところに、すき焼きの「浅草今半」があった。店の外で順番を待つ観光客の長い行列ができていた。相当の値段にもかかわらずこの行列は、円安も影響しているのかもしれない。国際通りを横切ると「新仲見世」通りに出た。浅草最大のアーケード商店街だ。
これまで私は「しんなか」の存在を知らなかった。かなりの数の飲食店や土産店が軒を連ねている。天候に関係なく、ここで多くの観光客を受け入れていたのかというふうに合点がいった。「今半本店」もここにある。江戸情緒の「仲見世」、昭和情緒の「新仲見世」と言われる。