鹿児島空港へ向かう羽田発の便は、ほとんど海上を飛び続ける。それに比べて小松空港へは、日本の屋根と呼ばれる飛騨山脈(北アルプス)を越える。日本列島の山地の面積は国土の75%を占めるということを実感する。山脈は谷によって細かく刻まれていた。
晴れたのは初日だけで、あとの2日は冷たく強い風雨に見舞われた。油圧ショベルなどの建設機械メーカーのKomatsu(小松製作所)の「こまつの杜」を見学。北陸には他にも、富山の黒部にファスナーやアルミサッシのYKK(吉田工業)などグローバル企業が存在する。
北陸新幹線は来年の3月16日に金沢・敦賀間が営業開始する。新たに小松、加賀温泉、芦原(あわら)温泉、福井、越前たけふ、敦賀の新幹線駅が誕生する。「こまつの杜」は新幹線小松駅のすぐ傍にある。それで小松駅のホームから展示されている巨大なダンプトラックや油圧ショベル見えるはずだ。
バスガイドさんからは、その土地ならではの話が聞ける。越前、越中、越後の国を「越の国」という。コシヒカリは「越の国」と「光」の字から「越の国に光り輝く」ことを願ってつけられた。コシヒカリ発祥の地は福井だという。また北陸の冬の味覚は甘えび、カニ、鰤すなわちAKBだと笑わせる。