時あたかもラマダンの時期にエジプト入りとなった。約一ケ月の間太陽が空にある間は飲食は禁じられていた。ただし旅行、病気、妊娠、生理中は免除されているという。
ポートサイト入港は夜となった。夜。見知らぬ国。馴染みのない人々。ラマダンといった特殊な状況の中を歩くのは男性と一緒でも、怖気づいたが、実際はなんら問題はなかった。街には日没後多くの人が繰り出し、食事をし水タバコをふかし談笑していた。露天の店や青果屋、玩具、衣類、電気機器等少々乱雑に並んでいた。
翌日はいよいよエジプト観光のメッカ、ピラミッドとスフィンクスの見学をした。船から3時間ぐらい走ったろうか。ナイル川を越えてピラミッドが見え隠れした。王・王妃の墳墓として紀元前2700~2500年に作られ現存は81基。最大はクフ王建造のもので、高さ146メートル基辺230メートルで4稜は東西南北を向いていた。
数年前観光客が殺害されたnewsを耳にした事があったけれど、各バスには警官が一人づつ同乗した。観光バスに同乗できる警官はエリートらしく、試験も難しいとガイドさんが案内していた。しかも皆ハンサムな青年で、暑い最中汗をかきながら、背広でビシッと決め込んでいた。
ラマダンの真っ只中、「体中で汗をかき一日中観光案内をしてくれる彼等の飲食は?」驚いた事に禁飲食だという。子供を一人で育てているというガイドさんに仕事柄厳しくはないかとソッと問うてみたが「楽しんでいるぐらいです。大丈夫」との返事が返ってきた。そして私達の食事時間は外で過ごしているのだった。写真はボデイガード役の私服警官とガイドさん。
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