その人の名は猿田佐世(46)さん。「いま必要なのは戦争を起こさないための外交ですと訴え、講演で国内各地を飛び回る。フロントランナーという新聞の記事で知った。99年司法試験に合格、02年以降人権にかかわる案件を担当、07年ニューヨーク州のコロンビア大ロースクール入学、ニューヨーク州弁護士資格を取得。
09年にワシントンへ。アメリカ大大学院で国際関係学を学びながら、日本の多様な声を米国へ届ける活動を始める。13年東京でシンクタンク「新外交イニシアチブ」を設立。毎年ワシントンを何度も訪れ、米政府や議会への働きかけを行う。家族は弁護士の夫と6歳、10歳の男の子。
日本政府や大企業は知日派の属する米シンクタンクに多額の資金を提供、追い風になる発言をしてもらい、日本メディアに報道させて「外圧」をつくり自らが望む政策を日本で実現させていた。この仕組みを「ワシントン拡声器」と名づけた。こんな外交はおかしい何かできることはないか。
まず沖縄の米軍普天間飛行場の辺野古移設反対の声を届けようと手探りで米議会に働きかけを始めた。最初は連絡先もわからなかったが、少しずつ人脈を築いていった。外交に影響を与えるのは容易ではないが、米国防権限法から「辺野古は唯一の選択肢」という条文が削除されたり(15年)、米下院軍事委員会の小委員会が辺野古の軟弱地盤に懸念を示したり(20年)「仲間とともに、少しだが変えられたと成果を感じている。仲間はひたむきに外交に打ち込んでいる姿はアスリートのようと評価している。
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