このところずっとスリランカ初期仏教長老のアルボムッレ・スマナサーラさんの書かれた本ばかり何冊かを読んでいる。
これまで読んできたどの仏教書よりもわかりやすく心にストンと落ちてくる。
読んでいるだけではだめで実践はずっと難しいけれど、最近は抜き書きをしだした。そうすると何度でもその部分を読んで反芻しいつかは脳にインプットされて少しは体に残るかななどと思ったからだ。
抜き書きした部分を書いてみると
≪生命は楽しみたい、幸福になりたいと思っています。それは「生きることは本来苦である」という証拠です。≫
≪「嫌だ気に入らない」という弱い怒りの感情であっても「猛毒だ」「ウイルスだ」と思うべきです。怒りは他人を破壊する前に自分自身を破壊し始めます。≫
≪ものに依存して刺激を感じたいと思う人の心は成長しません。無知は破れません。「欲」に束縛されることは生きることに束縛されることです。生きることは「苦」なので「苦」に束縛されることです・
≪ 「無常の見方」を万能薬にして因縁を理解して自我は幻覚であるとはっきり知った人は一切を「捨て去らねば」と覚悟します。私たちはすべてを捨てて死を迎えなくてはいけないのです。
人生はすべてレンタルなのです。何一つ「自分のもの」にはならないのです。自分から必ず離れていくのです。そしてその自分さえ最後に捨てて離れていかなくてはならないのです。≫
≪人間にはいろいろな精神的な悩みがあります。悩みには膨大なバリエーションがあるようですが、仏教からみればたった二つです。欲と怒り それだけです。この二つを減らしていくこと それだけですべての問題が解決します。≫