先日 木津川 計さんの話を聞いた折、とても話がよかったので先生のサインをもらい本を買った。
読んでみるとまたこれが面白い。先生の本は以前にも読んだことがあったが、今度のも面白くて考えさせられる所が沢山あった。たとえば
「体裁のいい新造語や目立ちたがり屋の流行語には容易に与せず、古めかしくても味のある正当で美しい日本語を守っていきたい。」とある。自分自身、はたしてどれだけちゃんと美しい言葉、正しい言葉を使っているかといえばとても恥ずかしいが、それでも日本語の大切さはわかるような気がする。
ひとり納得しつつ声をだして笑って読んでいた部分のひとつに
カタカナ語が氾濫し中高年がそれに追いつけず、I T革命も加わって情報格差がもたらす貧富の差。
I T 革命の圏外に置き去りにされて蒙る不利益だと述べておられる。
NHK放送文化研究所が平成11年に行った「外来語理解度全国調査」の結果「ホームページ」という言葉を聞いた人は95%にのぼるが正しい意味を知っている人は40% など他にも例があげられて最後にカタカナで使うことが手っ取り早い上、格好良く賢そうに見える。しかし国民多数派を意味不明の領域へ追いやっているのだ。そんな勝手が許されていいものかどうか。と書かれている。
10年以上前の調査なので現在は理解度が深まったかもしれないが、逆に老人も増え、カタカナ語が増えたりしてより一層 疎外感を感じるお年寄りが多くなったか どちらであろうか。
確かにそうです。私もいまだにズボンのことをパンツって呼ぶようになったことに違和感を感じるのです。
パンツはズボンと違うやろ!あれは下着や!ズロースとまでは言わへんけど・・・・?それでもけったいやなあ
移り変わることばとして書いてあります。とっくり→タートルネック・ チャック→ファスナー
襟巻→マフラー 首飾り→ネックレス 台所→キッチン 乳母車→ベビーカー
帳面→ノート 白墨→チョーク アベック→カップル 月賦→ローン 野外→アウトドアー
まだまだありますが私が使っていた言葉が全部書かれていてそういえばカタカナになっています。
以前 百貨店って言ったら 何?って聞かれました。 私もほんとうに随分古い人間になったものです。
まだまだ一杯 面白いことが書いてあって飽きることなく読みすすみました。