忘れ人の独り言

明治生まれの両親がさりげなく生きていた姿が今,私に語りかけてくる。

中村 元「老いと死」を語るの本

2015-02-25 | 生き方を学ぶ

平成11年に亡くなられた中村 元博士はインド思想・仏教思想の研究者として世界的にも有名な方だと知っていたが、この方が晩年老いた釈尊の境遇に照らし合わせながら「老いと死」について語られたという本を最近ネットで見つけ購入した。

「学者は学問の追及を通じて世界・人類平和に貢献すること」を使命にされ仏教精神の実践をされてきたとある。

本の中の柔和なお顔は仏其のままのようだと感じた。

 「色はにほへど散りぬるを、

わが世たれぞ常ならむ、

有為(うい)の奥山けふ超えて、

浅き夢見し酔(ゑ)ひもせず」

私たちの世代ならまだ覚えのあるこの「いろは歌」

有為(うい)は「作られたもの」という意味で私のこの体も意味するのだろう。

小学校の時覚えた記憶がある。組の名前も「い」組「ろ」組「は」組で私は6年間クラス替え無しの不思議な学校で「は」組だった。

この歌が仏教の無常説の根本であると 以前にも聞いたことがあったが、改めてこの歌をかみ締めていた。