忘れ人の独り言

明治生まれの両親がさりげなく生きていた姿が今,私に語りかけてくる。

高齢者にとって「会話がない」ということは

2019-05-29 | 生き方を学ぶ

100歳以上の高齢者の数が6万人を超え長寿社会になった日本。テレビでも度々元気な100歳の方々が紹介されている。

そんな長寿の方の暮らしぶりが視聴者の心を捉えているのも事実だろうが、この様な方々はほんの一握りであるのだろうと思っている。

100歳近くの高齢者は病院や施設で暮らしておられるのではないだろうか?

さて、自分の将来を考えても100歳という姿は出てこない。もしそこまで生きたとしてもテレビで見たようなお年寄りの姿は思い描けそうもない。

そうでなくても加齢によってますます体全体の機能が落ちてくることは明らかだ。

100歳まで生きられたとしても世話をする人も高齢者になり経済的にも体力的にも限界がくるだろう。

長生きが幸せかどうかはその人自身の問題で病気であっても幸せと感じる人もいれば健康でも不幸と思う人もいる。

ある資料によれば「長生きすることがは良いことだ」と感じている65歳以上の人で

66%の人が会話の頻度が「毎日」だと答えた。

一方、会話の頻度が「2~3日に1回」「1週間に1回」と下がるにつれて「長生きすることは良いことだ」と言う人の割合は減ってくるそうです。

高齢者にとって「会話がない」ということは生きることへの意欲をなくしていくようです。

そう考えると会話ができる人との繋がりが如何に大事なものかとつくづく感じ、一朝一夕ではできない人との結びつきを早い時期から築いていくことの大切さを教えられた。