忘れ人の独り言

明治生まれの両親がさりげなく生きていた姿が今,私に語りかけてくる。

山鳥のほろほろと鳴く・・・

2010-03-17 | 昔語り

今日は月1回の新婦人の小組でやっているお習字の日。 筆で書くのが大の苦手の私ですが、この日のお習字は本当に楽しい。今まで学校で書いてきた習字とは違って伸び伸びと自分の感性で書く。先生がまたすごく素敵な方なので皆、和気藹々です。上の文字は私の好きな言葉を言ったら先生がお手本として書いてくださり練習したもの。でも月1回で常に何も書かないので一向に上達しないのですが、いつかは奉加帳に筆ですらすら書くのが夢です。

   山鳥のほろほろとなく 声きけば

       父かとぞ思う  母かとぞ思う   (行基)

父が生きていた頃、孫たちに「ちょっと背中掻いてくれ・・・」というと「いやや!おじいちゃんの背中 掻いたら手 臭くなるし」といわれ(確かにおじいちゃんの背中油がきついのか清潔なのに匂っていたが)「そんなこというたら死んだらカッコー・カッコーって化けて出るぞ・・・」と笑いながら言っていた。仕方なくそれでもなにやら話しながら楽しそうに背中を掻いていた子供たち。

裏の林から「クックー・クックー」と小鳥たちの鳴き声が聞こえてくると在りし日の父が傍に来ているようで、妙に懐かしく思われます。


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