「お母さん何していたん?暇やろ~」と娘は電話で言う。
「暇なことなんかあらへん、結構忙しよ」
「何してそんなに忙しいの?仕事にも行かなくていいし、ええなぁ!」
「何言ってるの!私だって若い時には一杯働いてきたよ30年間以上。」
「クルマ処分したからそう簡単には外出もできないようになったしなぁ・・・それに膝も痛いし、家の中でいろいろ片付けものしているのえ、終活やん。この間も軽トラ2台分2階のいらなくなった家具やその他のもの持って帰ってもらったし、他にも片づけたいもの一杯あるからそんなゆっくりしてへんよ」と言うと
娘曰く「お母さんそんな気張ってせんでもいいやんか、大丈夫。遺品整理の人に来てもらうから私たちに迷惑かかるからなんて思わんでいいよ~」と言われた。
あっ!そうかそういう手があったのだ・・・・・・
子供たちが残された遺品を前に眺めて一時はアルバムやその他を見ながら涙流して整理してくれる・・・けれど一向に片付かへん。などと想像していた私の思いは一瞬にして消し飛んだ。
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