いつの間にか、新幹線にビュッフェがなくなっていました。
いまでは、「ビュッフェ、なにそれ」という人もいるでしょう。
「食堂車」という古い呼び方ではない食事専用車、なくした理由は、ひとの物を平然と持ち去る乗客が現れるようになったからと、考えたくはありません。
速く走るようになったからということにしておきたいところです。
ほかの車両を、顔を見合せないようにいくつか素通りしてたどり着いても、ゆっくり食事をしている時間がなければ利用客は減ります。
ちょっと座りにくかったビュッフェでしたが、生ビールを飲みながらのローストビーフは、出張のときにも、旅行のときにも、誘った人の趣向も確かめずにすすめる逸品でした。
ところで、変貌を続ける新幹線、新設する路線がなくなったらどう呼ぶのでしょうか。