2020年度から小学校でのプログラミング教育が必修となるそうです。
今年の3月に文部科学省から出された「小学校プログラミング教育の手引(第一版)」の冒頭に、編入の理由が示されています。
「なぜ小学校にプログラミング教育を導入するのか」
コンピュータを理解し上手に活用していく力を身に付けることは、あらゆる活動においてコンピュータ等を活用することが求められるこれからの社会を生きていく子供たちにとって、将来どのような職業に就くとしても、極めて重要なこととなっています。
何年も前に作られあたためられていて、日付だけ入れ替えられて出てきたようにも読み取れるこの文書では、これからの社会ではあらゆる活動においてコンピュータ等を活用することが求められるとしていますが、実際は活用が求められているどころか、活用の範囲はすでにどんどん広がっていて、コンピュータの活用と無関係なものを探すほうがむずかしくなっています。
生活の場も、社会活動も、人々がプログラミングという仕事ができるかどうかとは何もかかわりなく進んでいます。
プログラミングは、いわば脳の作業です。
その作業の仕方を覚えたところで、関連産業への従事には有利であるというだけのことでしょう。
ついでに教えるのは構わないとしても、必修科目と大騒ぎするほどのことでもなさそうです。
この手引き書は、「教師の皆さんがプログラミング教育に対して抱いている不安を解消し、安心して取り組んでいただけるようにすること」がねらいとされています。
教師が、うまくできるかどうかの不安がもたれているようでは、先生方もずいぶんばかにされたものだとお思いになりませんか。