トヨタ、日産、ホンダの3社が、中国で一斉に増産投資というニュースがありました。
何十年か前のことかと思ったら、それが「いま」というので、産業界の考えていることがまったくわからなくなりました。
政府は異様な独裁体制、カネと技術を取り込むだけが目的の産業機関、そんなところに懲りずにまだ投資というのです。
「極端な政策変更や日中関係など政治リスクは拭えない」と書かれていますが、リスクとは目をつぶっていれば通り過ぎてゆくプラカードの文言のようなことではなく、実際に巨額な財と貴重な技術を、一挙にかすめ取られるのです。
「巨大市場で取り残されることのほうがリスクになると各社は判断した」とありますが、お手てつないで赤信号のような動きは、狂気としか見られません。
そんなおカネがあるなら、国内の関連企業の末端部に、技能伝承や苦楽転換の援助に回したほうが、はるかに活性の蓄積に役立つでしょう。
三人そろってドボン、でたらめ打ちの外国人が一人勝ち、それでは話にもなりません。