アジア競技大会の放送は、野暮なTVドラマよりはるかに楽しく見られます。
ただ、だれにも同じように決まりきったことを聞く競技直後のインタビューと、解説者と呼ばれる人の解説になってないおしゃべりは耳ざわりです。
「国の威信」という言葉が、つい出てしまったのかと思ったら、二晩に三度聞かされました。
「国の威信にかけて」は、競技者を励ます言葉に使われることがあっても、すべての競技者の心を代弁する言葉にはなりません。
わざわざ言うことでもない国の威信は、何日か前のアホな選手たちの行動ですでにキズものになっています。
解説者がそんなことを何度言ってもキズはふさがらないのです。