・・・・・・あわぞうの覗き穴・・・・・・

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後世での最大難物:7 無決各銘

2021年01月08日 | つぶやきの壺焼

国会は、法律を作るのが仕事の仕上げとされている。

法律は、それが施行されれば何かが決まっていくものと、誰しもが考えそう。
ところが、こういう法律で、こういうことが決まった、これからはこうするのだと、国民が最近心に刻んだことを述べてみろと言われても、何も頭に浮かばない。

頭に入っていないというのは、それが報じられてないからで、報じられないのは、決めたことがないということ。
それでも、法律は次々にできている。
法律ができて、決まっていないのは、決めない法律を作っているから。

ものごとをあえて決めない、しかしだいじなことだから各々が心に記して忘れるな、そういう類の法律が多いのではないだろうか。

あることを決めようとすると、反対の声が必ず出る。
何ごとにつけ「そうだ、それで行こう」という共感は表さずに、とにかく対立という図式を敷き、それにこだわっていると、決めない政治が通常の形のようになっていく。

決めずに各々の考えに基づいて行動する、それを自律と言ってしまえば聞こえはよいが、地域ごとに取り決めが異なれば、たとえば地域を渡り歩いて仕事をする人には大いに迷惑である。

無決各銘方式が定着すると、扱いが異なるというだけが対立の理由になる。
「なぜだ」の理由が「そうなっているから」しかないのでは、子や孫たちは、昔の人間の馬鹿さ加減に呆れつつも、それを引き継いでいくしか方法はなくなる。
まさに、ああ悲しいかな、である。

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