もしかして。電線?
そうでんせん。
・・・
どこからどこまで鉄塔?
徹頭徹尾。鉄塔。
・・・
なにかこう。形が拮抗してますねぇ。
亀甲型は。きっこう強い。・・よろしいか?
いやはや。ふむ。・・結構でっしゃろ。
・・・
なにか?ございますか?
い。いえ。・・・な。なにも。
・・・・。
人工物は、その構造が、必ずや自然界のそれに似る。
自然界で生き抜くためには、自然界のそれに学ぶしかない。
何かに似せて学習し、補強を加え、わが身わが人生に生かす。
真似る。が出発点としては、最善であろう。
が。
人はやがて、自らがクリエーターになろうとする。
そして。
本来。創造的である。ということは、協力し合う事だと理解するようになる。
何千キログラムにもなる、左右からの張力に耐えかつ、前後に受ける外圧の中で、立ち続ける耐久性は、多様な協力のメカニズムが必要だ。
・・・なにげない鉄塔一つにも。自然界の知恵と人類のクリエイティビティーがつまっておる。
理由がある。
力技で安易に解決しようとしてはいけないのだ。
何かを成し遂げようと思えば、単独では難しいことを知る。
自分の至らなさへの助けが要る。
・・・・。
ふむふむ。
口あけて見上げておったら、首が痛くなったわい。