若きものには若きものの。
中年には中年の。
壮年には壮年の。
思想と言うものがあるだろう。
好かれたいが為に、物分りのいいおじさんになる必要など無い。
好まれるが為に、良く出来た若者になどもなって欲しくは無い。
ただし。それが思想と呼べるものであるかに限る。
思想を懸想に変えるべきではない。
ましてや、思想は押し付けるようなものではない。
淡淡にして、粛粛にして、まぐわい咀嚼吟味するものではないか。
志を立てたならば、その進むところの金言たる感性ではないか。
私は思う。
思想の立つところ、真機満つ。と。