赤青黄色の衣装を着けたのだけが、てんとうむしではないらしい。
このしぶさは、私好みなわけさ。
梅雨を軽やかに過ごそう。なぞという無駄なことはしませんぞ。という決意を感じる。
じめじめと、くるくると、もわっとしゅうしゅうと過ぎ行く季節がつゆどき。
寝小便も多少なら気付かれないような季節なのである。
一切を浸してからりとくるそのときを望む。
伊達や酔狂で、ど真ん中は過ごせないのだ。
などと思うのはいつも、宿酔のあくる日。
梅雨の真ん中は、そんなこんな日によく似合うではないか。
あくるひに つゆぞしらずは あくるひか。