南無煩悩大菩薩

今日是好日也

紅葉狩り。5.

2008-12-06 | つれづれの風景。

櫨(はぜ)誘う 漆柄 重箱の隅。


ウルシ科の櫨のその葉並びのパターンは美しい。

色づくと、ある種のなにかの高邁なる静謐にそそられる。

漆黒の地に真朱の櫨の一枝をあしらった重箱のその隅でもつついてみたいものだ。

若竹の肌色と山椒の青葉でも入っていれば、それこそ「もがな」ではあるまいか。

もがなとは、今様に言うと「願い」である。


なにかにそそられながらも、落ち行く定めの美しき葉のひと瀬に魅せられる。


コメント
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