一休さんはよくそういうではないか。
緊急性が重要性を忘れさせることはよく起こる。
本当にしとかなければいけないことを、目先の用事が駆逐するのである。
反復性再現性のあるものはいつでもできるが、そうでないものは、そのときにやっておかなければ、機会の損失となる。
緊急の事態にあって、「あわてない」ためには工夫がいる。
緊急性と重要性のバランスをとるセンスを磨くことは、日常において普段からしておいたほうがいい大事な訓練だろう。
やることをゆっくりするのではもちろんない。
ゆっくりには、慎重にするという意味がある。
ゆっくりいけば1時間、いそいでいけば丸一日。なんていう経験が誰にでもあるはずだ。
緊急時であればあるほど、経験の無い近道をしようとして、道に迷い、余分な労力と時間と金を使いやすいものである。
ゆっくりいけば落とすことの無い荷物も、急いで落として台無しにするようなものである。
指をくわえて、それちょうだい。
というまえにだ。
わし。あほやからちょっとかんがえてみますわ。
というぐらいの余裕は必要なのである。
あわてない。あわてない。