南無煩悩大菩薩

今日是好日也

打ち方。

2010-08-26 | 有屋無屋の遍路。

お遍路には順打ち逆打ちというのがあって、一番札所から順番に回るのと88番札所から逆に回ることをいいます。

歩きや自転車だと、地形や距離間隔などにおいて、逆打ちは順打ちよりかなりきつい行程だといわれています。

つまり全体像は同じでも、その選択するプロセスによって、実感としては大きな違いがうまれるという事です。

行為行動において、同じ結果を残しながら、それをえらかったとおもうかそうでもなかったとおもうか、早く終わらせるか時間をかけてしまうか、といったこともこの選択するプロセスに負うところが大きいのです。

急峻な山道を登って急峻な山を降りるよりも、少し距離はあってもなだらかな道を迂回するほうが体力も時間も使わないですむ場合があります。

山の頂上に目指す場所があるなら、なだらかな側から登る順打ちが、ずっと楽です。

僕の場合は時間の許せる限り闇雲に回る、いわゆる乱れ打ちですから、なんでもないところも難所にしてしまうような、大変効率の悪いことになったりもします。

ただ、体力の使い方、気の持ちよう、地形と天候、心得と選択、そんなことを自分の冒した失敗の中で身を持って知らされることは、大変勉強になります。


なんにしても、打ち方、選択するプロセスは本人の責任において自由です。

それぞれにそれぞれの、人生遍路があります。

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