南無煩悩大菩薩

今日是好日也

察する力は拡張する。

2013-05-21 | 世界の写窓から
(source/The Miracle Worker)

「わたしの身体を構成する原子は、すべて振動/気配観測機である」-へレン・ケラー-


ある研究者によると、複雑で流動的な現代では、「洞察力」よりもまずは「察知力」がなければ、チャンスはつかめないという。

「洞察力」というと、「見通す力」「見抜く力」のニュアンスが強くなる、しかしそれよりも最近は、察知本来の語源である「些細な気付き」が大事だとして、「機敏に察知する力」のほうを重要視する傾向にあるという。

私は思うに、「これは目である、これが鼻である、これこそ口である」と見抜くより、「これは目とは言わない、これは鼻ではなさそうだ、これは口とは違う」とまず察せよということだ。

「それそのもの」ではなく「それではないもの」へのアプローチが些細な気付き、つまり気配観測機たりえそうだ。

現代のようなビックデータ社会では、それそのものを特定するのは容易ではない。
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