南無煩悩大菩薩

今日是好日也

考えることで強くなる。

2014-01-20 | 古今北東西南の切抜
(photo/unknown)

20世紀の女性哲学者、ハンナ・アーレントは著書「イェルサレムのアイヒマン」の中で、考えることを停止した凡庸な人間がユダヤ人の大量虐殺という人類最悪の罪を犯しうることを論証した。
・・「ハンナアーレント、世界への愛」を書いた哲学者の中山元氏は、「根源的な悪は、自分で考えないという誰でも陥りがちな習慣の内から生まれてくる可能性がある」と自分で考えることの重要性を強調する。
・・アーレントは、「私が望むのは、考えることで人間が強くなること。危機的状況にあっても考え抜くことで破滅に至らぬよう」と大学でのスピーチをこう結んだ。-日経新聞「遠みち/近みち」より抜粋-

私の経験からゆうと、成長期は身体よりも大きいものを買っておいた方が安上がりだ。その時は具合が悪くてもやがてしっくりとくるようになる。
実態は乗り物の大きさまで拡張しようとするものである。考えあぐねた経験の積み重ねがより大きな問題に出会ったときに役に立つ。
つまり、今は至らなくても継続と成熟を重ねた歴史の先に、より大きな「考え」というものをぴったりと着こなせるようになっていくものだということを私は信じている。
身体と違って、「考える」ということについては、死ぬまで成長期なのだ。
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